2011 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
23656547
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Research Institution | Yokohama National University |
Principal Investigator |
荒井 誠 横浜国立大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (00232025)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
菊池 知彦 横浜国立大学, 環境情報研究科(研究院), 教授 (60214756)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2013-03-31
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Keywords | 海洋環境保全 / 船舶 / バラスト水 |
Research Abstract |
1.実験方法の検討 船体周りの流れの数値解析を行い、必要な性能を発揮できる流入口、流出口の設計とその効率的な設置位置を決定した。また、タンク内部の構造部材がタンク内部の流れに与える影響を数値解析により把握した。さらに、構造部材の小規模な改造が流れの改善に有効であるという結果を得た。 次に、海水中の微生物量や海域特性を検討して、適切な実験海域を決定した。また、海水交換が適切になされているかを精度良く検証するための方法を検討した。法規上、有人の船舶での実験が困難であるため、無人の浮体を曳航する方法も検討した。2.海水中浮遊物の挙動解析法の開発 数値流体力学の手法により海水中浮遊物の挙動を解析する方法を研究した
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究成果の一部を学術雑誌発表(2件)および会議発表(2件)を行った。法規上、有人の船舶での実験が困難であることが分かったため、無人の浮体を曳航する方法を検討した。
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Strategy for Future Research Activity |
1.本方式の有効性を実証するため、実船実験による浮力制御タンク中の生物計測の実船実験を実施する。まず、前年度の検討に基づき、タンク改造工事を実施する。流入口、流出口を製作し、実船に装着する。次に、実験計画を立案し、実海域での実船実験を実施する。バラスト水中の生物計測を行い、本方式の性能を定量的に評価する。2.タンク内の浮遊物(微生物、砂、ヘドロ)の挙動を数値解析し、実験データと比較することにより、数値解析法の精度を検証する。3.研究成果を研究論文として国際学会で報告することはもとより、国内外の監督官庁や船級協会等への研究成果報告・技術紹介を行い、開発した技術の認知、実用化を図る。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
実験に使用するタンクの製作および実験機器の購入のため物品費を計上してある。国内外の学会にて研究成果を発表するための旅費を計上している。実験データの整理や実験補助のための学生アルバイト費用として人件費・謝金を計上している。その他、資料購入等のため若干の費用を計上している。
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