2013 Fiscal Year Annual Research Report
改良型超高速MRIを用いたMHDプラズマ流の速度分布計測システム
Project/Area Number |
23656597
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
沖中 憲之 北海道大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (20250483)
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Keywords | エネルギー全般 / 計測工学 / MRI / MHDプラズマ / 高温ガス |
Research Abstract |
MHDプラズマ流を時・空間的に精度良く計測することは,電磁流体力学の基本のみならず,MHD装置の開発や性能評価に重要である。しかし,従来の計測法ではプラズマの速度場を正確に測定できない。また,磁気共鳴映像法(MRI)は,流れの可視化手法の一種であるが,速度場の直接計測も可能な流体計測法でもある。そこで,報告者は現状で実現可能で最も高速なMRIである,EPI(Echo Planar Imaging)法の傾斜磁場印加パルス系列を改良し,超高速測定を可能とした改良型EPI法を提案している。本研究では,EPI法の傾斜磁場印加パルス系列の改良による高速化,最大エントロピー手法による高精度化を行った改良型EPI法を用いたMHDプラズマ流の速度分布の測定について,数値的シミュレーションによって検討する。 本年度(25年度)は,1.前年度(24年度)に引き続きMHDプラズマ流の速度分布計測システムの評価・改良:シグナルアナライザを使用して初年度(23年度)開発の変換プログラムによって得られるMR信号を模擬した信号を発生させ,試作した速度分布同時計測システムで実際にその信号を検波し,速度分布の再構成を行った。その結果と速度のファントムデータを比較・検討し,測定精度,計測システムおける誤差要因とその大きさについて評価した。 2.MHDプラズマ流の速度分布測定実験:実際にMHDプラズマ流の速度分布測定を行い,シミュレーションプログラムと比較・検討した。 3.総合的評価:上記1.,2.を十分に行い,改良型EPI法を用いたMHDプラズマ流の速度分布計測システムを総合的に評価・検討した。
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