2012 Fiscal Year Research-status Report
シロイヌナズナ胚の簡単な培養系の確立と新規胚誘導因子の解析
Project/Area Number |
23657036
|
Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
高田 忍 大阪大学, 理学(系)研究科(研究院), 助教 (40456992)
|
Keywords | 不定胚 / 表皮 |
Research Abstract |
平成24年度は、平成23年度に得られた形質転換体を用いて、LEC2の発現をメリステモイドで誘導する実験をおこなった。その結果、複数の系統で、子葉の表面で不定胚が誘導されることがわかった。さらに、定量的な遺伝子発現解析をおこなうために、RT-PCR法の条件検討をおこなった。また、変異体でLEC1やLEC2の発現パターンを検出するために、レポーター遺伝子の作製を進めた。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
期待していた通り、メリステモイドでLEC2を誘導することで、不定胚を得ることができた。また、real-time PCR法の条件検討をおこない、定量的な発現解析がルーチンにおこなえるようになった。したがって、おおむね順調に進展しているといえる。
|
Strategy for Future Research Activity |
25年度は、不定胚の詳細な観察をおこなう。また、液体培養で不定胚を誘導することで、不定胚が培養液中に遊離できるかどうかを調べる。ATML1の過剰発現植物における発現解析実験をより定量的におこなうことを目指す。
|
Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
定量的な発現解析のためのreal-time PCR実験試薬、プラスティック消耗品を購入する。また、植物培養用の滅菌プラスティックシャ ーレ、培地を作製するための試薬を購入する。 研究を進めていく上で必要に応じて研究費を執行したため当初の見込み額と執行額は異なったが、研究計画に変更はなく、前年度の研究費も含め、当初予定通 りの計画を進めていく。
|
Research Products
(6 results)