2011 Fiscal Year Research-status Report
赤外レーザー照射に伴う細胞の温度変化を蛍光タンパク質で捉える
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23657109
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Research Institution | National Institute for Basic Biology |
Principal Investigator |
亀井 保博 基礎生物学研究所, 生物機能解析センター, 特任准教授 (70372563)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2013-03-31
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Keywords | 遺伝子発現 / 温度プローブ / 蛍光タンパク質 / メダカ / 赤外レーザー |
Research Abstract |
本研究では蛍光タンパク質を温度センサーとして用いるが、既に検証したEGFP、DsRedの他にも現在十数種類の蛍光タンパク質が普及しており、その中から温度センサーに適する蛍光タンパク質を検索していたところ、別の研究者が一部同様の研究を進めていることが分かり、連絡を密にとり合いながら検索を進め、温度変化に伴い大きく蛍光量子収率が変化する蛍光タンパク質と、ほとんど変化しない蛍光タンパク質があることが分かった。現在これらを使って高感度に温度計測可能な温度プローブを作成し、実際に温度計測が可能なことを培養細胞レベルで検証している。同時に、メダカ個体にこの温度プローブを発現するトランスジェニック個体の作成に向けコンストラクトを作成中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
昨年度目標にしていた温度計測プローブの検索に関して、蛍光タンパク質を用いた様々なプローブ開発を行っている研究者と連携が取れ、彼らも同様の開発を行っており、本研究に必要な感度が充分にあるプローブがすぐに作製できた。
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Strategy for Future Research Activity |
温度計測蛍光タンパク質プローブを発現する培養細胞ならびにトランスジェニックメダカを作成し、生体内リアルタイム温度計測が可能かを検証する。次に、赤外レーザー照射による温度上昇を検証するための顕微鏡システム(IR-LEGOシステム)をリアルタイム温度計測できるプロトタイプの顕微鏡を作製する。リアルタイム温度計測技術が有効であることを確認できれば次にIR-LEGO装置へのフィードバックシステムの構築にチャレンジするが、これは共焦点レーザー顕微鏡と、IR-LEGO装置のマッチングが必要なため共焦点顕微鏡メーカーおよび、IR-LEGO装置のメーカーの開発担当者に協力を求める。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
顕微鏡システムに関しては当研究費では賄いきれないので、光学機器メーカーと連携して機器のプロトタイプを作製し、実験に使用する。また、前年度に引き続き人件費として150万円程度使用する。
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Research Products
(4 results)