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2012 Fiscal Year Research-status Report

咽頭弓の分節性に着目した新たな生物時計の探索

Research Project

Project/Area Number 23657153
Research Institution大学共同利用機関法人自然科学研究機構(岡崎共通研究施設)

Principal Investigator

高田 慎治  大学共同利用機関法人自然科学研究機構(岡崎共通研究施設), 岡崎統合バイオサイエンスセンタ―, 教授 (60206753)

Keywords発生・分化 / 細胞・組織 / 遺伝子
Research Abstract

生物は様々なリズムにより制御されており、概日リズムや発生期における体節形成のリズムはすでによく研究がなされている。本研究では、未知なるリズムを探索する試みとして、脊椎動物胚において体節とともに周期的な分節構造を形作る咽頭弓に着目し、その形成周期を制御する分子機構を解析する。咽頭弓の分節形成には、体節の分節周期を生み出す遺伝子は関与しないことが示唆されているが、研究代表者はこれまでにRipply3という新規転写調節因子が、咽頭弓の形成に相まって特徴的な発現変化を繰り返すことを見いだしている。そこで、Ripply3の時間的な発現変化をタイムラプス観察により直接的に明らかにし、その時間的発現変化を生み出す分子メカニズムを解明する目的で、Ripply3の転写開始点上流の配列にEGFPを繋げた融合遺伝子を作成し、それを用いてトランスジェニックマウスの作成を進めてきた。前年度までに作成したトランスジェニックマウス系統のうち特に発現量が高い2系統を用いて咽頭弓における発現変動を解析するとともに、内在性のRipply3遺伝子の発現変動を各個体の発生ステージを体節数を指標に記録しつつin situ hybridizationにより解析し、Ripply3遺伝子の発現変動の実態の詳細に把握することを進めた。さらに、小型魚類を発現解析に用いることを考え、ゼブラフィッシュにおけるRipply3遺伝子の発現と機能解析を進めることとし、ゼブラフィッシュRipply3遺伝子の発現解析ならびにTALENによるRipply3機能阻害胚の作成にも取りかかった。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

マウス胚を用いたRipply3遺伝子の発現解析は、当初の予定に較べ若干の遅れがあるもののおおむね順調に進んでいる。その一方で、ゼブラフィッシュにおけるRipply3遺伝子の発現と機能解析を進めており、2つの生物種を用いた複合的な解析が進められる研究基盤が整った。

Strategy for Future Research Activity

マウス胚においては、Ripply3遺伝子の発現変動を詳細に記述するとともに、Ripply3と相互作用するタンパク質についての解析なども進め、咽頭弓におけるRipply3を中心とした遺伝子ネットワークを総合的に解析する。ゼブラフィッシュでは、Ripply3機能阻害胚を作成しその表現型をマウスと比較するとともに、Ripply3遺伝子の発現の解析を引き続き進める。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

主として試薬の購入に用いる。

  • Research Products

    (1 results)

All 2012

All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results)

  • [Journal Article] Mesogenin causes embryonic mesoderm progenitors to differentiate during development of zebrafish tail somites.2012

    • Author(s)
      Yabe T. Takada, S.
    • Journal Title

      Dev. Biol.

      Volume: 370, Pages: 213-222

    • DOI

      10.1016/j.ydbio.2012.07.029

    • Peer Reviewed

URL: 

Published: 2014-07-24  

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