2011 Fiscal Year Research-status Report
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23658003
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
伊藤 幸博 東北大学, (連合)農学研究科(研究院), 准教授 (70280576)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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Keywords | バイオマス / 育種学 / 遺伝学 / 遺伝子 |
Research Abstract |
本研究では環境破壊、原油枯渇問題の克服を目指し、セルロース由来バイオエタノールの生産に適したイネの開発研究を行う。具体的には、イネの品種間の糖化性を決めている遺伝子(QTL)を同定し、糖化性を決定する仕組みを明らかにすると同時に、同定した高糖化性遺伝子を集積したイネを作成し、収穫後に稲わらのセルロースを容易に糖に分解できるイネの開発を行う。この研究開発により人類の持続的発展に貢献する。 今年度は イネ品種日本晴の染色体が部分的にイネ品種カサラスの染色体に置き換えられた染色体断片置換系統54系統の糖化性を調べた。糖化性検定は、採種後の稲わらを乾燥させた後に、フードミルとメッシュを用いて一定のサイズに粉砕し、市販セルラーゼを添加し遊離してくる還元糖とグルコース濃度を測定することにより行った。その結果、糖化性がカサラスと同程度に高い染色体断片置換系統5系統を選抜した。今後は得られた系統と日本晴を交配し、その後代を用いて高糖化性遺伝子のマッピングを行う予定である。 また、13品種の糖化性を調べた結果、糖化性は品種により大きく異なることが分かった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
今年度の最大の目標であった日本晴/カサラス染色体断片置換系統の稲わら糖化性の測定を行い、高糖化性を示す系統を選抜できたため。
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Strategy for Future Research Activity |
高糖化性を示した系統と日本晴を交配し、その後代を用いて遺伝子マッピングを行う。その後、候補領域内に存在する遺伝子の塩基配列解析および遺伝子導入実験により、高糖化性遺伝子を同定する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
今年度は主に交配と遺伝子マッピングを行う。そのため、イネの栽培に必要な土や肥料、栽培器具および遺伝子マッピングに必要なDNA抽出試薬、PCR試薬、制限酵素、電気泳動試薬等やその際に使用する器具の購入に用いる。また、これまでに得られた成果の発表やバイオエタノールに関わる情報収集のための旅費に用いる。
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Research Products
(4 results)