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2012 Fiscal Year Annual Research Report

脱皮行動誘導ホルモン(ETH)による幼若ホルモンの合成制御

Research Project

Project/Area Number 23658044
Research InstitutionHirosaki University

Principal Investigator

比留間 潔  弘前大学, 農学生命科学部, 教授 (70374816)

Keywords脱皮行動誘導ホルモン / 幼若ホルモン / 脱皮 / 変態
Research Abstract

本研究は脱皮行動を引き起こす脱皮行動誘導ホルモン(ETH)が発育・変態の鍵となるJHの合成をも制御していることを検証し、「行動」と「発育・変態」という異なる現象がETHにより統合されて制御されていることを解明する。
我々は終齢脱皮直前に、幼若ホルモン(JH)産生組織であるアラタ体でETH受容体が高発現していることを見いだした。そこでETHのJH生合成に与える影響についてin vitroで検証したところ、アラタ体でのJH合成を強く促進し、またこの促進作用は終齢脱皮直前に強くみられた。この時期は終齢脱皮時のJH合成が盛んに行われる時期と一致していた。このことからETHが幼虫脱皮直前のJH合成のピークを生み出す要因の一つであることが証明された。以上の結果は、行動を支配するホルモンが、発育や変態を支配するホルモンの合成制御をおこなうことを示しており、「脱皮行動」と「発育・変態」という全く別の事象の接点となることを見出した。
最終年度には、前年度までの結果を確立するためにアラタ体でのJH合成能力とETHによるJH合成促進の関係をより詳細に研究し、JH合成促進作用は終齢脱皮の6時間前のみに強くみられることを明らかにした。これはETH受容体のアラタ体での発現が脱皮6時間前にピークに達することが原因であることを突き止めた。次にJH合成酵素の一つであるacetoacetyl CoA thiolaseをプロモーターとしてETH受容体をアラタ体で強制発現する組み換えカイコの作成を完了し、様々な系統を使用してETHのJH合成促進を引き起こす実験を試みた。しかし発育に対しての確実な表現系はみられず、ETHのJH合成促進作用は受容体の有無のみならず、他の要因も関与しており、脱皮直前にしか作用しないことが示唆された。

  • Research Products

    (1 results)

All 2013

All Journal Article (1 results)

  • [Journal Article] Hormonal regulation of insect metamorphosis with special reference to juvenile hormone biosynthesis2013

    • Author(s)
      Hiruma, K., and Kaneko, Y
    • Journal Title

      Curr. Top. Dev. Biol.

      Volume: 103 Pages: 73-100

    • DOI

      DOI:10.1016/B978-0-12-385979-2.00003-4

    • URL

      http://dx.doi.org/

URL: 

Published: 2014-07-24  

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