2012 Fiscal Year Annual Research Report
Gタンパク質共役受容体を標的とした機能性食品成分探索研究
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23658109
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
佐藤 隆一郎 東京大学, 農学生命科学研究科, 教授 (50187259)
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Keywords | Gタンパク質共役受容体 / 食品成分 / CREB |
Research Abstract |
ヒトゲノムに含まれるGタンパク質共役受容体(GPCR)の多くは、生理的リガンドが不明のオーファン受容体であり、GPCRが関与している生理現象の大部分が未解明の領域といえる。これまでリガンドが明らかにされている受容体は、中枢神経系、内分泌系、循環器、呼吸器、泌尿器、消化器、生殖器など多岐にわたる組織、臓器で機能している。従ってGPCR研究は多様な生理現象の調節機構を理解するための基礎研究としてだけでなく、それらを制御して健康を維持するという応用研究の面からも極めて重要である。このような受容体の中で、食品由来の分子を結合するものを標的と定め、新たなリガンド活性を有した食品成分を探索するアイディアのもとに研究を進めた。 本年は小腸下部においてGLP-1発現を促進する働きのあるGPR119について解析を進めた。ヒト小腸様培養細胞であるCaco-2よりRNAを回収し、cDNAを作製し、GPR119のクローニングを行った。これを発現ベクターに組み込み、発現コンストラクトを完成させた。転写因子CREBの応答配列を5回繰り返したプロモーター領域を組み込んだレポーターコンストラクトを作成し、GPR119発現コンストラクトと同時にヒトHEK293細胞に遺伝子導入した。GPR119発現時にのみ、合成リガンドによりルシフェラーゼ活性の上昇が認められた。本アッセイ系を用い、すでに構築済みの食品成分ライブラリーから、活性成分の探索を進行させている。
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Research Products
(4 results)