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2011 Fiscal Year Research-status Report

マツノザイセンチュウ感染ウイルスの探索

Research Project

Project/Area Number 23658135
Research InstitutionForestry and Forest Products Research Institute

Principal Investigator

横井 寿郎  独立行政法人森林総合研究所, 森林微生物研究領域, 主任研究員 (60378867)

Project Period (FY) 2011-04-28 – 2013-03-31
Keywords線虫寄生性ウイルス
Research Abstract

本研究の全体構想は、ウイルスを用いたマツノザイセンチュウの生物防除法を開発することである。ただし、マツノザイセンチュウに感染するウイルスはまだ発見すらされていない。そのために今回研究費の交付を申請する期間内では、マツノザイセンチュウに感染する病原性ウイルスを探索・選抜し、性状の詳細な解析と病原性の評価を行って、安全な管理を可能にすることを計画している。初年度である本年度は、まず、マツノザイセンチュウに感染するウイルスを探索した。探索は、自然界でマツノザイセンチュウに感染している未知のウイルスを検出する方法と、マツノザイセンチュウに既知のウイルスを接種する方法との2つの方法で行った。自然界で感染している未知のウイルスを検出する方法では、各地からさまざまな系統のマツノザイセンチュウを幅広く採集し、電子顕微鏡によりウイルス粒子の確認を行った。しかし、マツノザイセンチュウに感染していると思われるウイルスは発見できなかった。また、マツノザイセンチュウに既知のウイルスを接種する方法では、各種のウイルスを接種し、その増殖を確認した。接種には、他の線虫で増殖が確認されているウイルスだけでなく、その他のウイルスも各種用いた。接種は、経口投与あるいは外皮からの接種により行った。しかし、マツノザイセンチュウ体内での増殖はいまだ確認されていない。マツノザイセンチュウには強力な抗ウイルス手段を有していることも考えられた。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

本年度は、マツノザイセンチュウに感染するウイルスを探索した。自然界でマツノザイセンチュウに感染している未知のウイルスを検出する方法と、マツノザイセンチュウに既知のウイルスを接種する方法との2つの方法で行ったが、どちらの方法を用いてもマツノザイセンチュウに感染するウイルスは発見できなかった。マツノザイセンチュウには強力な抗ウイルス手段を有していることも考えられた。しかし、線虫がRNAiなど、優れた抗ウイルス手段を備えている可能性は当初から想定していたことではある。その抗ウイルス手段を把握し、それを打破するウイルスを継続して探索していく。

Strategy for Future Research Activity

ウイルスの感染・増殖が成功しないと次のステップへは進めない。だから、翌年度はまずウイルス接種の手法を徹底して改善する。接種の際の薬品の使用、あるいはマイクロインジェクションにより、接種効率の大幅な向上が達成されると考えている。増殖の見られたウイルスに関して計画通り病原性の評価、病原性因子の特定、作用機作の解明を行う。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

上記のように、実験計画には若干の見直しがあったものの、ウイルス接種の手法の改善に用いられる試薬・設備はすでに準備されているため、次年度の研究費の使用計画に変更はない。つまり、物品費として、遺伝子解析用試薬、マイクロアレイ作製費、プラスティック・ガラス器具、論文別刷り費など、旅費・人件費等として成果発表旅費、論文校閲料、投稿料などを使用する。

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Published: 2013-07-10  

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