2011 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
23658137
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Research Institution | Forestry and Forest Products Research Institute |
Principal Investigator |
秋庭 満輝 独立行政法人森林総合研究所, 森林微生物研究領域, 主任研究員 (50353553)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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Keywords | 土壌線虫 / スギ |
Research Abstract |
本研究は、日本の代表的な森林であるブナを中心とした広葉樹天然林と伐採後に植栽されたスギ人工林の土壌線虫相を明らかにし、これらを比較することにより土壌線虫の生物多様性指標としての有効性を検証することを目的としている。 本年度は、青森県白神地域のブナ天然林と近接のスギ人工林に調査プロットを設定し、線虫分離用の土壌を採集した。採集した土壌から線虫を分離し、形態的観察とDNAバーコードによるタイピングを進めているところである。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
試験プロットの選定と土壌採集が完了したことから、おおむね順調に進展しているものと考えている。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度は、形態的観察とDNAバーコードによるタイピングによって、分離された線虫の同定を進める。さらに、同一の調査プロットから再び土壌を採集して線虫を分離同定することにより、土壌線虫相の年次変動を明らかにする。最終的に、森林地下部の生物多様性指標としての土壌線虫の有効性を検証する予定である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
主に分離線虫のDNAタイピング用の試薬類等に「物品費」、試験プロットの土壌採集のための出張に「旅費」、試験補助員の雇用のために「謝金」、出張に関わるレンタカー代などに「その他」の支払費目の研究費の使用を予定している。
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Research Products
(1 results)