2012 Fiscal Year Annual Research Report
魚類のタウリン合成酵素の単離ならびに浸透圧による制御機構の解明
Project/Area Number |
23658176
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Research Institution | Tokyo University of Marine Science and Technology |
Principal Investigator |
佐藤 秀一 東京海洋大学, 海洋科学技術研究科, 教授 (80154053)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
近藤 秀裕 東京海洋大学, 海洋科学技術研究科, 准教授 (20314635)
芳賀 穣 東京海洋大学, 海洋科学技術研究科, 准教授 (00432063)
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Keywords | タウリン / 合成酵素 / 魚類 / 塩分 |
Research Abstract |
タウリン生合成の主な経路で、システインスルフィン酸は、システインスルフィン酸脱炭酸酵素(CSD)により、タウリン前駆体であるヒポタウリンに変換される。海水魚はCSD活性が低いため、体内でタウリンを合成する能力が乏しく、経口投与する必要がある。そのため、海水魚のCSD遺伝子を単離し、その発現機構を解明する必要がある。そこで、 マダイおよびブリのCSDの全塩基配列を決定した。その結果、マダイおよびブリのCSDは88.8%の相同性を示し、淡水魚のナイルティラピア、ブラティと近縁であることが示唆された。また,マダイ、ブリ、スズキ、マツカワから、脳、心臓、異、幽門垂、腸、肝臓、胆嚢、脾臓、腎臓、筋肉のCSDの発現解析を行った。マダイでは、脳、心臓、胃、幽門垂、肝臓、脾臓、腎臓で強く発現し、筋肉では発現が見られなかった。ブリでは幽門垂、肝臓で強く発現した。スズキでは、胃、幽門垂、肝臓、腎臓で強く発現した。マツカワでは、心臓、幽門垂、胆嚢で強く発現することがわかった。 以上のことより、魚種によって発現組織は異なるが、CSDの発現は主に幽門垂と肝臓で強く発現する傾向が明らかになった。
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