2012 Fiscal Year Research-status Report
光干渉断層画像化法を応用した次世代型卵巣機能評価システムの創出
Project/Area Number |
23658220
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Research Institution | Yamagata University |
Principal Investigator |
阿部 宏之 山形大学, 理工学研究科, 教授 (10375199)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渡部 裕輝 山形大学, 理工学研究科, 准教授 (00333328)
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Keywords | 光干渉断層画像化法 / 非侵襲計測 / 卵巣 / 生体機能評価 |
Research Abstract |
組織表層領域の画像解析を可能とする低コヒーレンス光干渉を利用した光干渉断層画像化法(オプティカル・コヒーレント・トモグラフィ:OCT)は、弱い近赤外光を生体に照射し、生体試料内部からの後方散乱光を高感度に検出することにより、生体試料の断層画像を撮影する技術であり、超音波画像診断と比べて高分解能を有する特長がある。本研究では、画像撮影の解像度とデータ解析能力を向上させたOCTシステムを開発し、不透明な組織への応用が可能な次世代型OCTシステムの基盤技術を確立するとともに、卵巣内の卵胞を非接触・無侵襲・リアルタイムに画像化できる新しい卵巣機能評価システムの開発を目的とした。本年度は、昨年度構築した中心波長840 nmのOCTシステムを用いてマウス卵巣に存在する各発生ステージの卵胞のイメージングと組織学的解析によるOCTイメージングの有効性の検証を行った。その結果、胞状卵胞の構造が明確に観察できるとともに、これまで全く観察することができなった1次卵胞のイメージングが可能であることがわかった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
今年度の研究によって、超音波画像診断(エコー)では検出が不可能な前胞状卵胞の画像化に成功したことから、本研究は当初の計画通り順調に進んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
OCTイメージングの有効性をより確実にするために、組織学解析により各発生ステージの卵胞数を定量化し、OCTで検出された卵胞数と比較検討する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
マウスからの卵巣の確保、組織学的解析を行うための実験動物及び試薬等、OCT計測に必要な部材の購入に充てる。
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Research Products
(29 results)