2013 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
23658279
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Research Institution | Tokyo University of Pharmacy and Life Science |
Principal Investigator |
都筑 幹夫 東京薬科大学, 生命科学部, 教授 (70155430)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡田 克彦 東京薬科大学, 生命科学部, 助教 (40301551)
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Keywords | シアノバクテリア |
Research Abstract |
大気中二酸化炭素濃度の上昇の問題と太陽エネルギー利用促進の観点から、食料等に影響しない新しいバイオマス生産系の構築のため、葉緑体包膜に存在するトリオースリン酸トランスロケーターの遺伝子を単細胞性シアノバクテリアに導入し発現させ、シアノバクテリアにおけるゲノムサイズの縮小化を目指して研究を進めてきた。 そこで、アラビドプシス由来のリン酸トランスロケーター遺伝子をSynechocystis sp. PCC6803株に導入するため、PCC6803のチトクロムC遺伝子の上流配列を用意し、その下流にアラビドプシス・トランスロケーター遺伝子のORFを結合した。さらに、クロロムフェニコール耐性遺伝子配列の断片、および相同組換えのための約0.5kbpの配列を結合した形質転換用のプラスミドを構築した。 そのプラスミドを大腸菌で増幅後、PCC6803株への導入を試みた。その結果、相同組換えに成功し、独立栄養下での培養を行っている。今後、この組換え体の生理学的性質をさらに解析していく予定である。 また、導入後の発現タンパク質の解析に用いるため、大腸菌でリン酸トランスロケータータンパク質の大量発現を行った。現在、その抗体を作製すべく、確認を行っている。今後、抗体作製を行い、PCC6803株でのリン酸トランスロケータータンパク質の解析を続ける予定である。
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