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2013 Fiscal Year Annual Research Report

ピリジンヌクレオチド代謝調節による細胞機能の制御

Research Project

Project/Area Number 23658282
Research InstitutionUniversity of Tsukuba

Principal Investigator

高谷 直樹  筑波大学, 生命環境系, 教授 (50282322)

KeywordsNudix hydrolase / ヒストン / NADH
Research Abstract

これまでのカビNudix hydrolaseによるエネルギー代謝制御に関する先行実験から、低酸素条件下で細胞内のNADH:NAD+の比が上昇することにより解糖系・TCA回路の鍵酵素の活性が抑制されることが示された。そこで、Nudix hydrolaseであるNudT1遺伝子破壊株におけるこれらの酵素の阻害、代謝産物の蓄積を比較し、Nudix hydrolaseによるNADH/NAD+を介したエネルギー代謝制御の機構を明らかにすることができた。本年度は引き続き、NudT1によるエピジェネティクス制御に関する研究をすすめた。その結果、NudT1がNdxAが細胞内NADHを分解することによって細胞内NADH:NAD+バランスの制御を行うシグナルメディエィターであるという同酵素群の新規な機能が明らかとなった。DNAマイクロアレイ解析によってSirAが発現抑制する遺伝子を網羅的に解析した。その結果、SirAが機能未知な遺伝子を含む多種の二次代謝系遺伝子を発現制御し、その代謝産物の生産に影響を与えることが示された。また、sirA遺伝子破壊株の培養時にsirtuinの活性阻害剤を添加すると、これらの二次代謝産物の生産が影響を受けたことから、本菌にはSirA以外のsirtuinが存在しそれらがSirAとともに二次代謝系の発現抑制をすると考えられた。以上のことから、SirAが多種の二次代謝系を抑制することが初めて見出された。また、遺伝子発現の網羅的解析をとおして、この機能が広範な遺伝子の発現制御に関わることも明らかとした。この研究成果は、糸状菌に存在する多数の休眠状態の二次代謝生合成遺伝子群の発現を人為的に活性化させ産業利用するために基礎的知見になると期待される。

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Published: 2015-05-28  

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