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2012 Fiscal Year Annual Research Report

脳恒常性維持過程におけるカスパーゼ活性動態の解明

Research Project

Project/Area Number 23659032
Research InstitutionThe University of Tokyo

Principal Investigator

山口 良文  東京大学, 薬学研究科(研究院), 助教 (10447443)

Keywordsカスパーゼ
Research Abstract

本研究課題では、脳恒常性維持機構の代表例である睡眠における、カスパーゼシグナル活性化動態を解明し、睡眠圧に応答する神経機構を明らかにする。アポトーシス実行因子として知られるカスパーゼは、アポトーシス以外の生理現象にも関与することが近年明らかになってきた。哺乳類神経系では、カスパーゼ-3が培養スライスにおけるシナプス長期抑圧に、カスパーゼ-1が睡眠の調節に関与することを示唆する報告がある。しかし、これらのカスパーゼの活性化が生きている個体脳内のどの部位・細胞で、どのような制御を受けて調節されているのかは全く不明である。そこで本研究では、カスパーゼ活性化検出レポーターを発現する遺伝子改変マウスを用いて、脳恒常性維持過程におけるカスパーゼ動態を可視化する系を樹立することを目指した。申請者が近年樹立したカスパーゼ活性化を検出する蛍光蛋白質プローブSCAT発現トランスジェニックマウスを用い、これまで検出できなかった微弱なカスパーゼ活性化の検出を試みる。本年度は、昨年度に引き続き、睡眠圧亢進刺激に応じてカスパーゼ活性がどのように変化するか、また変化するとしたらどの領域においてなのか、を同定するため、マウスの行動を把握できるテレメトリーシステムを導入した。さらに昨年度用いたカスパーゼ3活性化を検出できるSCAT3トランスジェニックマウスに加え、カスパーゼ1活性化を検出できるSCAT1トランスジェニックマウスを用いることを試みた。そのためにまず、SCAT1トランスジェニックマウスがカスパーゼ-1活性化を検出できるかの評価を行った。しかしながら、これらマウスは細胞死を伴う「強い」カスパーゼ活性化は検出できるものの、それ以下の「微弱な」カスパーゼ活性の検出はむしろ困難であることが示唆された。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] Visualization of Inflammasome Activation: Monitoring Caspase-1 Activation in Living Cells by a Genetically-encoded Probe SCAT1

    • Author(s)
      Ting Liu
    • Organizer
      日本分子生物学会
    • Place of Presentation
      福岡

URL: 

Published: 2014-07-24  

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