2011 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
23659095
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
篠原 隆司 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (30322770)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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Keywords | セルトリ細胞 / 増殖 / T antigen |
Research Abstract |
本研究の目的はセルトリ細胞の機能解析に役立つ長期培養系を確立することである。今年度においては、特にセルトリ細胞の増殖系の確立に焦点をあてて研究を遂行した。セルトリ細胞は生体内では生後2週間程度で増殖停止を起すこともあり、その細胞機能の解析が進んでいない。そこで我々はセルトリ細胞を新生児(0-2日齢)および成体(6週齢)マウスより回収し、精子幹細胞培養用の無血清培地を改変することで、その試験管内での増殖が起こることを確認した。コラゲナーゼおよびトリプシンによる二段階酵素処理によりセルトリ細胞を回収した後、EGF, FGF2, GDNF, FGF9を添加した培地に懸濁し、ラミニン上での培養を行うと、生体内のセルトリ細胞マーカーである、Sox9, WT1, claudin 11, vimentinの発現も見られた。さらに新生児に限らず成体由来のセルトリ細胞でもKi67の発現が見られたことから細胞分裂も確認された。これらの結果は本培養条件において培養セルトリ細胞は生体内のセルトリ細胞に近い性質を保持しつつ増殖を行っていることが予想された。このセルトリ細胞の増殖は、通常増殖が抑制されているとされる成体由来の場合でも確認することができたことから、生体内における増殖抑制の解除が起こったことが示唆される。上記の初代培養系におけるセルトリ細胞に、さらにその増殖を促進するためにSV40 large T抗原およびsmall T抗原をレンチウイルスベクターを用いて導入したところ、培養と共に細胞の形態が変化し、形質転換が起こることが分かった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
成体由来セルトリ細胞の増殖を無血清培養系において確認することができたため。これに加えて形質転換系の確立ができた点については予想以上に進んだ。
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Strategy for Future Research Activity |
外来遺伝子の発現をコントロールできる実験系を確立することにより、セルトリ細胞の増殖を自在に制御できる実験系を確立することに取り組む予定である。またセルトリ細胞の増殖を刺激するようなサイトカインや小分子化合物をスクリーニングすることも並行して行う。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
細胞培養のための試薬や実験動物の購入に加えて、細胞培養用の実験機材および培地およびサイトカインの購入が中心となる予定である。
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Research Products
(4 results)
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[Journal Article] In vitro transformation of mouse testis cells by oncogene transfection2012
Author(s)
Morimoto, H., Lee, J., Tanaka, T., Ishii, K., Toyokuni, S., Kanatsu-Shinohara, M., Shinohara, T.
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Journal Title
Biology of Reproduction
Volume: 86
Pages: in press
Peer Reviewed
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[Journal Article] Rac mediates spermatogonial stem cell homing to germline niches by regulating transmigration through the blood-testis barrier2011
Author(s)
Takashima, S., Kanatsu-Shinohara,M. Tanaka,T., Takehashi, M.,Morimoto, H.,Shinohara, T.
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Journal Title
Cell Stem Cell
Volume: 9
Pages: 463-475
Peer Reviewed
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