2013 Fiscal Year Annual Research Report
BAC搭載HACを用いた肝上皮紋様形成ライブイメージングマウスの開発
Project/Area Number |
23659097
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
横内 裕二 熊本大学, 生命資源研究・支援センター, 特任教授 (60252227)
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Keywords | イメージング / BAC / HAC / 肝臓 / 組織発生 / 細胞間相互作用 / 血管 / 上皮 |
Research Abstract |
最終年度に実施した研究成果 「Cre依存的に細胞を赤色蛍光で標識するROSA26Rマウス Ai9-3tTomの作製」ROSA26R系をCre driverと交配することで特定の細胞系譜をlacZまたは蛍光タンパクで標識することが可能になる。しかしながら、国内ではCre活性を赤色蛍光で標識できるマウスはあまり出回っていない。そこで、tandem Tomato のCre依存的発現カセットであるAi9のROSA26 locusへのノックインを行い、そのマウスの作製に成功した。(意義、重要性)これにより特定の細胞系譜を極めて強い赤色光で標識しライブイメージングすることが可能になった。 研究期間を通じて実施した研究成果 「胚性肝臓の組織形成時の細胞間相互作用のライブイメージング」を行うというのが本研究の目的である。現在、3種類のCre driver マウス群(FoxA2-GFP-CreER (内胚葉用), Tek-Cre(内皮細胞用), WT1-EGFPCre(中皮細胞用)を維持している。今後はFoxA2-GFP-CreER; Tek-Cre; Ai9-3tTomを用いて、内胚葉細胞、内皮細胞をそれぞれ緑蛍光および赤蛍光で標識したマウス胚を確保し肝芽細胞と内皮細胞の相互作用をイメージングする。 またWT1-EGFPCre; Tek-Cre; Ai9-3tTomを用いて、中皮細胞、内皮細胞をそれぞれ緑/赤蛍光および赤蛍光で標識したマウス胚を確保し中皮細胞と内皮細胞の相互作用をイメージングする。(意義、重要性)本研究によって、肝組織発生における二種類の細胞系譜間の相互作用を可視化できる可能性が開かれた。本マウスは臓器における細胞間相互作用を解析するための強力なツールとなり、組織発生における細胞レベルの新たな相互作用の発見にもつながることが期待できる。
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Research Products
(3 results)