2013 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
23659100
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Research Institution | Iwate Medical University |
Principal Investigator |
人見 次郎 岩手医科大学, 医学部, 教授 (00218728)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
磯貝 純夫 岩手医科大学, 医学部, 准教授 (60212966)
木村 英二 岩手医科大学, 医学部, 助教 (50405750)
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Keywords | 発生・分化 / 分子認識 / 発現制御 / イメージング / 脳血管 |
Research Abstract |
特定器官の脈管形成と動静脈の運命決定から、階層性を持ったvascular tree の形成にいたる血管系構築の全過程の詳細は不明であり、その分子機構に関する研究も断片的な事象を対象にしているに過ぎない。本研究は、初期脳血管系の全構築過程のライブイメージングから明らかとなったイベントをたどり、初期脳血管系の特異的な階層化過程の分子機構の解明を目的とする。 内頚動脈と脳底動脈から形成される動脈輪など、脊椎動物の脳血管系の構成は種を超えて保存されており、本研究の対象にはゼブラフィッシュ胚を用いた。脳血管系の形成過程は、血管内皮細胞特異的なEGFP発現トランスジェニック・ゼブラフィッシュのタイムラプスイメージング、走査電子顕微鏡撮影、組織標本の再構成により解析した。頭部の血管形成は、受精後14-16時間に、胚の吻端から眼胞の後方と、後脳の側腹部にEGFP陽性の血管芽細胞塊が出現することから始まる。それぞれの細胞塊から血管芽細胞が遊走・伸展し、時間の経過とともに隣り合う細胞が結合して管状の細胞索を形成し、24時間までに、前脳の細胞塊からは眼動脈、原始前脳動脈、中脳動脈、原始内頚動脈の先端部分が形成された。一方、後脳の細胞塊からは、原始後脳静脈洞(Primordial hind brain channel) を経て、脳底部の前方では原始動脈輪、後脳動脈、後方では脳底動脈が形成に至る過程が観察された。 後脳の側腹部の血管芽細胞塊は、当初、静脈性の遺伝子を発現しており、形態学的にも静脈性のものが動脈性に転換することが明らかになった。また、前脳および後脳の遺伝子の血管芽細胞の出現領域に発現する血管形成に関わる複数の遺伝子を特定できた。現在、これらの遺伝子と脳の血管系の階層化について、関連を解析中である。
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[Journal Article] Prediction of carotid plaque characteristics using non-gated MR imaging: correlation with endarterectomy specimens.2013
Author(s)
Narumi S, Sasaki M, Ohba H, Ogasawara K, Kobayashi M, Hitomi J, Mori K, Ohura K, Yamaguchi M, Kudo K, Terayama Y.
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Journal Title
AJNR Am J Neuroradiol
Volume: Jan;34(1)
Pages: 191-197
DOI
Peer Reviewed
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