2011 Fiscal Year Research-status Report
iPS細胞由来のマクロファージによるアルツハイマー病の治療法の開発
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23659158
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
千住 覚 熊本大学, 生命科学研究部, 准教授 (50274709)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2013-03-31
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Keywords | アルツハイマー病 / iPS細胞 / マクロファージ / 細胞治療 / アミロイドベータ / 疾患モデルマウス |
Research Abstract |
iPS細胞由来のマクロファージを用いてアルツハイマー病の原因物質の一つであるβアミロイドを除去し、疾患の治療することを目指して研究を行っている。これまでに、アルツハイマー病の原因物質であるβアミロイドタンパクに特異的な単鎖抗体を発現するマクロファージを作製した。そして、in vitroの解析においてこのマクロファージがβアミロイドタンパクに特異的な強力な貪食能力を有していることを確認している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
βアミロイドタンパクに対する抗体に加えて、βアミロイドタンパクを分解する活性を有していることが知られているプロテアーゼを強制発現させたiPS細胞由来のマクロファージを作成した。in vitroでの検討により、これによってマクロファージによるβアミロイドタンパクを分解する活性が増強することを確認している。また、モデルマウス(アミロイドベータトランスジェニックマウス)を用いて、in vivoにおける治療効果の検討を行った。そして、マウスの側脳室内へのカテーテル留置による脳内への持続細胞注入システム、および、脳内アミロイドベータ量減少を指標とする効果判定系を確立した。
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Strategy for Future Research Activity |
若年性にアルツハイマー病を発症する家系の遺伝子解析から、この疾患の発症を促進する遺伝的因子として、βアミロイドタンパクの前駆タンパク質(APP)のアミノ酸置換変異、および、前駆タンパク質をプロセスしβアミロイドを産生するプロテアーゼであるPresenilinの変異が同定されている。変異型ヒトAPPとPresenilin遺伝子の合わせて5箇所の変異を同時に有するトランスジェニックマウス(5X-FADマウス)では、生後3か月目から脳内のβアミロイドタンパクの蓄積が認められる。このトランスジェニックマウスへ各種の遺伝的改変を施したiPS細胞に由来するマクロファージを移入し治療効果を検討する。この人工マクロファージを、トランスジェニックマウスの脳室内に留置したカテーテルから注入することにより、βアミロイドタンパクの蓄積を抑制することができるかどうか、検討する。細胞治療の効果は、ELISAあるいはWestern blotによる脳内に蓄積したβアミロイドタンパクの定量、および、組織学的な解析により評価する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
平成24年度の研究費は、マウス飼育費、マウス脳内留置用カテーテル関連消耗品費、および、細胞培養関連試薬の購入費に充当する。
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[Journal Article] Generation of dendritic cells and macrophages from human induced pluripotent stem cells aiming at cell therapy2011
Author(s)
Senju, S., Haruta, M., Matsumura, K., Matsunaga, Y., Fukushima, S., Ikeda, T., Takamatsu, K., Irie, A., and Nishimura, Y.
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Journal Title
Gene Therapy
Volume: 18
Pages: 874-883
DOI
Peer Reviewed
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[Journal Article] Immunotherapy with pluripotent stem cell-derived dendritic cell2011
Author(s)
Senju, S., Matsunaga, Y., Fukushima, S., Hirata, S., Motomura, Y., Fukuma, D., Matsuyoshi, H., Nishimura, Y.
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Journal Title
Seminars in Immunopathology
Volume: 33
Pages: 603-612
DOI
Peer Reviewed
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