2011 Fiscal Year Research-status Report
タイト結合膜貫通分子オクルディンを標的としたC型肝炎の新規治療法の開発
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23659187
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Research Institution | Fukushima Medical University |
Principal Investigator |
千葉 英樹 福島県立医科大学, 医学部, 教授 (00295346)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
冨川 直樹 福島県立医科大学, 医学部, 講師 (80468587)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2013-03-31
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Keywords | C型肝炎 |
Research Abstract |
C型肝炎ウィルス(HCV)感染は世界で1億7千万人、我が国では200万人を超えると推定される。またHCV感染は高率に慢性化して肝硬変・肝癌に至る難治性疾患で、新たな予防・治療法の開発が急務である。最近、ヒトオクルディン (OCLN)がHCVの受容体の一つであること、その第二細胞外ドメイン (OCLN-EC2)がHCVの宿主細胞(ヒト肝細胞)への侵入・感染成立に必須であることが明らかになった。そこで本研究では、新規抗ヒトオクルディン単クローン抗体を作製し、HCVの感染防御に有効であるかを明らかにする。まず、ヒトOCLN-EC2のアミノ酸残基48個のうち、HCV結合部位と推定される17アミノ酸配列に相当する合成ペプチドを抗原として、新規抗オクルディン単クローン抗体を作製した。次に、HCVに対する感受性の高いヒト肝がん細胞株Huh7.5.1を抗ヒトオクルディン単クローン抗体31クローンのハイブリドーマ存在下・非存在下で培養して、2種類のHCV感染阻害実験(シュードタイプウィルスHCVpvおよびHCVcc)を行った。その結果、6クローンにおいてHCV感染の阻害が認められた。本研究の目的が達成されれば、ヒトOCLN-EC2を標的とするヒト型抗体の開発が可能となり、HCV感染に対する全く新しい予防・治療法確立への道が拓かれる。ひいては、C型慢性肝炎の肝硬変・肝癌への進展を防ぐことに繋がり、国民生活の質の向上や将来の医療費削減にとっても研究意義は極めて高い。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
平成23年度においては、新規抗ヒトオクルディン単クローン抗体を作製した。加えて、平成24年度の研究計画としていた「抗ヒトオクルディン単クローン抗体によるHCV感染防御の評価」についてもスクリーニングを終えたため。
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Strategy for Future Research Activity |
1. 抗オクルディン単クローン抗体の精製:HCV感染阻害が認められた6クローンの抗体を精製する。2. 抗オクルディン単クローン精製抗体によるHCV感染防御の評価:2種類のHCV感染阻害実験(シュードタイプウィルスHCVpvおよびHCVcc)を用いて評価する。3. 抗オクルディン単クローン精製抗体の正常ヒト細胞に及ぼす影響:新規抗オクルディン単クローン抗体の正常ヒト細胞の増殖・分化・極性に及ぼす影響、細胞傷害の有無について明らかにする。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
申請書の記載に従い、消耗品費、旅費、英文校閲にかかる謝金、学会誌投稿料に使用する。
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[Journal Article] The transient potential channel TRPV6 is dynamically expressed in bone cells but in not crucial for bone mineralization in mice2012
Author(s)
van der Eerden BC, Weissgerber P, Fratzl-Zelman N, Olausson J, Hoenderop JG,Schreuders-Koedam M, Eijken M, Roschger P, de Vries TJ, Chiba H, Klaushofer K, Flockerzi V, Bindels RJ, Freichel M, van Leeuwen JP
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Journal Title
J Cell Physiol
Volume: 227
Pages: 1951-1959
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