2012 Fiscal Year Annual Research Report
タイト結合膜貫通分子オクルディンを標的としたC型肝炎の新規治療法の開発
Project/Area Number |
23659187
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Research Institution | Fukushima Medical University |
Principal Investigator |
千葉 英樹 福島県立医科大学, 医学部, 教授 (00295346)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
冨川 直樹 福島県立医科大学, 医学部, 講師 (80468587)
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Keywords | タイト結合 / C型肝炎ウィルス / 感染症 / 肝癌 / トランスレーショナルリサーチ / 抗体医薬 |
Research Abstract |
C型肝炎ウィルス(HCV)感染の治療としては現在、インターフェロンと抗ウィルス薬リバビリンの併用療法が行われているが、著効率は約50%で、副作用の面からも満足できるものではない。一方2009年に、タイト結合膜貫通分子オクルディンがHCVの受容体の一つで、HCVの宿主細胞(ヒト肝細胞)への侵入・感染成立に必須であることが明らかになった。そこで本研究では、新規抗ヒトオクルディン単クローン抗体を作製し、HCVの感染防御に対する有効性とヒト細胞への毒性作用を検証した。 まず、HCVに対する感受性の高いヒト肝がん細胞株Huh7.5.1を新規抗体31種類のハイブリドーマ存在下・非存在下で培養して、免疫染色、ウエスタンブロッド、HCV感染阻害実験(シュードタイプウィルスHCVpvおよびHCVcc)を行い、抗体をスクリーニングした。 候補となった抗体5種類から15クローンを精製し、毒性試験、感染阻害実験、蛍光ダイレクトラベリングによる生細胞蛍光イメージングを行った。精製抗体15クローンはいずれも、ヒト肝がん細胞株Huh7.5.1に対して毒性作用を示さなかった。Huh7.5.1細胞の単層培養では、精製抗体によるHCV感染阻害作用は明らかではなかった。しかし、蛍光ラベルした抗ヒトオクルディン単クローン精製抗体をダブルチャンバーの下部チャンバーに加えたところ、Huh7.5.1細胞の細胞境界にシグナルが検出され、新規抗体が生細胞のオクルディンに結合できることが示唆された。
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[Journal Article] The transient potential channel TRPV6 is dynamically expressed in bone cells but in not crucial for bone mineralization in mice2012
Author(s)
van der Eerden BC, Weissgerber P, Fratzl-Zelman N, Olausson J, Hoenderop JG,Schreuders-Koedam M, Eijken M, Roschger P, de Vries TJ, Chiba H, Klaushofer K, Flockerzi V, Bindels RJ, Freichel M, van Leeuwen JP
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Journal Title
J Cell Physiol
Volume: 227
Pages: 1951-1959
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