2012 Fiscal Year Research-status Report
異質性の認識と個別対応を備えたweb研修システムの開発
Project/Area Number |
23659259
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
平井 みどり 神戸大学, 医学部附属病院, 教授 (70228766)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
平野 剛 神戸大学, 医学部附属病院, 准教授 (00322826)
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Keywords | 薬剤師教育 / 研修システム / 統合型 / 病院調剤 / ベッドサイド / 薬学教育 / 実務実習 / CBT |
Research Abstract |
近年、薬物療法は目覚ましい進歩を遂げており、医療の現場で必要とされる知識は日々増え続けている。当薬剤部では、それらの知識を網羅した統合型薬剤師研修システム(http://www.ipes.jp)を構築し、実習生の基礎知識向上のためにも活用している。今回、本システムの利用状況および正解率を含む問題の評価を行い、病院実習前における習得度、知識定着の程度を把握した。 実習前に最低限必要な知識や実習中に習得すべき知識に関する5者択一問題を383題作成し、部内のワーキンググループで評価した後、「病院調剤を実践する」、「ベッドサイドで学ぶ」の2つのカテゴリに分類した。10問1セットで出題され、10問中8問以上正解を計3回、かつ、合計50問以上正解すると各カテゴリの修了証が発行できるようにした。各大学および実習生には、実習開始までに両カテゴリの履修修了を課すことを予め周知し、各問題の解答時間、正解率、両カテゴリを修了するまでに要した時間を本システムから抽出、解析した。 2013年3月現在、薬学生の登録者27名のうち17名が両カテゴリを修了、「病院調剤を実践する」のカテゴリのみの修了が2名であった。修了に要した時間は約217分、実施問題数は平均222題であった。本システムはオンデマンドに利用する形式であるため、書籍やインターネットを参照しながら解答することも可能であるが、正解率30%以下の問題が47題、全体の約1割であった。解答時間が比較的長いにも関わらず正解率が低い問題や、同じ問題が再度出題された際、解答までに5分以上要しているにも関わらず不正解の事例もあったことから、調べる技能が身についていないことが推察された。今後は個別の習得度を加味した問題の配信や新たなコンテンツを作成していく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
(理由) 1 登録問題のコンセプトとして、実習前に最低限必要な知識および実習中に習得すべき知識と明確に定義できた。 2 問題は神戸大学医学部附属病院薬剤部職員が作成し、部内のワーキンググループで精査することができた。 3 383題の問題を登録し、「病院調剤を実践する」、「ベッドサイドで学ぶ」の2つのカテゴリを作成できた。
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Strategy for Future Research Activity |
「学習者の異質性の認識とそれに基づく個別対応」という計量心理学における項目反応理論およびマーケティングサイエンスにおけるRecency- Frequency (RF) 分析である統計科学の概念を積極的に取り入れ、この解析を通じて、学習者における満足度の総和の最大化を実現するとともに、他のe ラーニングシステムとの差別化を図ることとする。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
平成25年度は統合型web研修システムをバージョンアップする。使用計画は下記の通りである。 1 統合型web研修システムの維持管理 2 運用面での問題に対応すべく計画的に研究を遂行 3 個別対応を意識したシステムのバージョンアップ 4 利便性向上のためスマートフォンへの移植 5 一般社会を含めた啓蒙活動・学会発表
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Research Products
(2 results)