2013 Fiscal Year Annual Research Report
合意形成サブシステムを導入した臨床推論学習教材・共有システムの開発研究
Project/Area Number |
23659270
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
大滝 純司 北海道大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (20176910)
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Keywords | 臨床推論 / 教材作成 / 合意形成 / ネットワーク / 医学教育 |
Research Abstract |
本研究は、作成が困難とされてきた臨床推論の教材を指導医の合意形成を促しながらインターネット上で作成し、その成果物を共有化するシステムの開発を目指した。具体的には、i) 医学生や研修医が臨床推論を学ぶ教材に必要な要素、ii) 指導医の意見をインターネット上で集約するシステムに必要な機能、iii) その教材作成システムをサーバー上に試作して運用した際の効果や問題点、などを明らかにすることができた。 平成23年度には、研究を立ち上げる段階として、①臨床推論の教材に必要な要素の明確化、②意見集約に必要な機能の明確化、③教材作成システムの基本構造設計の開始、を行った。 平成24年度は、システムの試作と試験的運用を中心に展開し、① 研究協力者の増員、② 利用する情報ネットワークの選定(検討した結果、既存のインターネットサービスの利用では実現困難と判断し独自開発することとし、開発作業を委託する業者を選定)、③ 試作版の開発、④ システム(試作版)の試験的運用の開始、⑤ 研究成果を国内学会の学術集会で発表(日本プライマリ・ケア連合学会)、などを行った。 平成25年度は、教材作成システムの継続的な改良を行い、成果物の公開とさらなる展開を図ることを目指し、①教材作成システムの継続的な改良、②研究成果を国内学会の学術集会で発表(日本内科学会講演会、日本医学教育学会、日本シミュレーション医療教育学会)③臨床推論のための教材以外の教材作成に応用する方策の検討、④開発したシステムの英語版の資料作成、⑤研究成果を国際学術集会で発表(アジア太平洋医学教育会議:ポスターとシンポジウム)、などを行った。 「匿名での合意形成を促進する」という、これまでに例のないシステムの試験的な開発を実現するとともに、汎用性を高めるための課題も明確になった。
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Research Products
(6 results)