2013 Fiscal Year Annual Research Report
認知症患者のQOLを反映するバイオマーカーの探索的研究
Project/Area Number |
23659376
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
秋下 雅弘 東京大学, 医学部附属病院, 教授 (00261975)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山口 潔 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (20451817)
亀山 祐美 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (60505882)
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Keywords | 認知症 / QOL / バイオマーカー / コミュニケーション / 医療提供 |
Research Abstract |
認知症患者に対する医療提供で最も問題となるのは、コミュニケーションが取れない点である。せめてQOLを評価し、患者の気持ちを推し量ることができれば、医療適応の判断や治療効果の判定に役立つのではないか。そこで、認知機能正常から認知症中程度までの患者を対象として、QOL評価と顔写真による表情の解析を行った。QOL評価はSF-8を用い、言語コミュニケーションがやや困難になった場合でも気分の評価が簡単にできるVAS(Visual analog scale)も用いた。顔写真は正面と両斜め60度で証明書写真とるように撮影した。医療従事者6名による顔写真の年齢推定、幸福・悲哀の表情解析、オムロン(株)のOKAO Vision®による表情解析を行った。 症例は、物忘れ精査入院をし、同意の得られた41症例(男性14名、女性27名)平均年齢80±7歳。日常生活動作は自立、平均MMSE 22.6±4.4(MMSE 11点~30点)。診断は、アルツハイマー病22名、レビー小体病3名、血管性認知症2名、軽度認知機能障害10名、正常4名であった。 実年齢と医療従事者による推定年齢とには、相関係数0.52、F値26.1(p SF-8と気分をVASで6段階評価したスコアとの間には強い相関がみられ(相関係数0.5-0.6)、高度に進行した認知症患者のQOL評価として気分をVASで6段階評価することも適切であると確認した。 患者のQOLを顔写真の表情解析から推し量ることができる可能性が示唆された。
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Research Products
(9 results)
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[Journal Article] Sarcopenia in Asia: consensus report of the asian working group for sarcopenia.2014
Author(s)
Chen LK, Liu LK, Woo J, Assantachai P, Auyeung TW, Bahyah KS, Chou MY, Chen LY, Hsu PS, Krairit O, Lee JS, Lee WJ, Lee Y, Liang CK, Limpawattana P, Lin CS, Peng LN, Satake S, Suzuki T, Won CW, Wu CH, Wu SN, Zhang T, Zeng P, Akishita M, Arai H.
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Journal Title
J Am Med Dir Assoc
Volume: 15
Pages: 95-101
DOI
Peer Reviewed
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[Journal Article] Priorities of Health Care Outcomes for the Elderly.2013
Author(s)
Akishita M, Ishii S, Kojima T, Kozaki K, Kuzuya M, Arai H, Arai H, Eto M, Takahashi R, Endo H, Horie S, Ezawa K, Kawai S, Takehisa Y, Mikami H, Takegawa S, Morita A, Kamata M, Ouchi Y, Toba K.
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Journal Title
J Am Med Dir Assoc
Volume: 14
Pages: 479-484
DOI
Peer Reviewed
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