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2011 Fiscal Year Research-status Report

睡眠覚醒リズムと消化管運動の連関

Research Project

Project/Area Number 23659391
Research InstitutionAsahikawa Medical College

Principal Investigator

大平 賀子  旭川医科大学, 医学部, 助教 (30447106)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 野津 司  旭川医科大学, 医学部, 准教授 (30312367)
奥村 利勝  旭川医科大学, 医学部, 教授 (60281903)
高草木 薫  旭川医科大学, 医学部, 教授 (10206732)
Project Period (FY) 2011-04-28 – 2013-03-31
Keywords睡眠 / 消化管運動 / 脳波
Research Abstract

本研究では睡眠覚醒サイクルと消化管運動機能の連関を明らかにすることを目的にした。睡眠覚醒サイクルと消化管運動機能について、これまでもそれぞれ個別の研究はあるが、両者を同一個体で解析した研究は見当たらない。今年度までは、覚醒自由行動ラットでの消化管運動の測定系を確立した。これにより長時間にわたってラットの消化管運動を持続的に測定できる。確立した実験系を用いて、意識下ラットの脳室内に神経ペプチドオレキシンを投与し、胃運動や大腸運動が亢進することを見いだした。また、これらの消化管運動の亢進が迷走神経系を介していることも明らかに出来た。加えて、空腹時の運動パターンが餌を食べることにより速やかに食後期の運動パターンへ変化することも、この消化管運動測定系で確実に捉えることができることを観察している。現在は更に、覚醒自由行動ラットの脳波、眼球運動、骨格筋筋電図を同時に測定するシステムを開発中である。筋電図や脳波のここの測定は可能になって来たが、同時に全てをモニターできることが次のステップになる。これらの生体情報を消化管運動と同時にモニターし、睡眠覚醒(REM睡眠を含む)と消化管運動の連関を解析は目前に迫って来た。同時平行で、睡眠覚醒に深く関与するオレキシンやIL-1などが中枢や末梢の組織に作用して消化管運動に影響を及ぼすことも徐々に明らかになり、消化管運動を睡眠覚醒の連関に関する分子メカニズム解明にも近づいている。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

本研究では、消化管運動と脳波、眼球運動、骨格筋筋電図を同一個体で同時に記録し、消化管運動と睡眠覚醒リズムの関係を明らかにすることを目的にしている。これまでの成果は、意識ラットにおいて長時間の胃運動、大腸運動を記録することができたことである。この実験系を使って、脳内や末梢にペプチドやサイトカインを投与してその消化管運動に及ぼす効果を明らかにすることが出来てきている。今後は更に、脳波、眼球運動と骨格筋筋電図を同時にモニター可能な系を構築することである。これに関しては研究分担者がこれまでネコで行ってきた豊富な経験をもとに、ラットでの測定法を改良中で、早期の実現を視野に入ってきており、研究の最終目標の達成が見えてきている。

Strategy for Future Research Activity

今後は既に確立した消化管運動測定の系に、脳波などのモニターを同時に行うシステムを完成させることに先ずは全力を注ぐ。すでに、脳波、筋電図など単独での記録導出は可能な状態である。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

研究費は脳波や筋電図に記録導出に費用な備品と実験動物および、消化管運動測定用の消耗品当てられる。また、睡眠覚醒に関与する神経ペプチドの購入にも使用する。

URL: 

Published: 2013-07-10  

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