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2011 Fiscal Year Research-status Report

ヘリコバクター・ピロリ除菌治療による胃MALTリンパ腫治癒機構の解明

Research Project

Project/Area Number 23659406
Research InstitutionChiba Cancer Center (Research Institute)

Principal Investigator

山口 武人  千葉県がんセンター(研究所), 千葉県がんセンター(研究所)・消化器内科, 診療部長 (00241969)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 住本 秀敏  帝京大学, 医学部, 講師 (00306838)
Project Period (FY) 2011-04-28 – 2014-03-31
Keywords胃MALT
Research Abstract

胃のMucosa-associated Lymphoid Tissue (MALT)リンパ腫は、Helicobacter pylori (H. pylori)の除菌により60-80%が治癒するがその機構は不明である。そこで、H.pylori除菌前後における腫瘍微小環境の免疫応答の変化とMALTリンパ腫の排除の相関を経時的に定量的に測定し、MALTリンパ腫の治癒機構の解明と治療反応性予測に有用な新規のバイオマーカーの開発を目指している。そこで、今年度は以下の4項目を進めた。(1)症例の登録;胃MALTリンパ腫の発症頻度は非常に低いため、千葉大学、帝京大学と協同して登録を進めている。組織学的に胃MALTリンパ腫の診断を確定した未治療H.pylori陽性症例で、本臨床研究の参加に文書で同意を得た症例は、現在3例あり、H.pylori除菌治療開始前・除菌治療終了1カ月後の組織生検が終了している。現在、より多くの施設に協力を仰いでいる。(2)内視鏡的な胃MALTリンパ腫の寛解を評価するため、潰瘍の改善度、胃粘膜隆起の改善、病変範囲の縮小を指標としてスコアを作成した。(3)免組織学的解析に用いる抗FoxP3抗体、抗CD68抗体、抗CD3抗体の選定と評価を行った。(4)RNA発現評価を行うために、膜蛋白質およびサイトカイン・サイトカインレセプター遺伝子計40遺伝子に対するプライマーを設計し、正常リンパ節組織および正常脾臓組織から抽出したtotal RNAより合成したcDNAをテンプレートに、SYBR Greenによる定量RT-PCR法を用いてプライマーの評価を行った。以上により、今年度計画した研究内容は、概ね達成されたと考える。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

1.他施設への研究協力による症例登録数増加2.内視鏡所見のスコア化作成3.抗FoxP3抗体、抗CD68抗体、抗CD3抗体の選定と条件の設定4.膜蛋白質およびサイトカイン・サイトカインレセプター遺伝子計40遺伝子に対するプライマーの設計および、正常リンパ節組織および正常脾臓組織から抽出したtotal RNAより合成したcDNAをテンプレートに、SYBR Greenによる定量RT-PCR法を用いたプライマーの評価、条件の設定以上が本年度の成果として挙げられる。

Strategy for Future Research Activity

1.MALT組織検体の集積2.病理組織学的評価3.免疫組織学的評価以上を基本情報として、集積したデータを用いてH.pylori 除菌治療後のMALT リンパ腫の(内視鏡的・組織学的)治療効果と、 免疫抑制性細胞(Treg, TAM)またはCD3 陽性T 細胞の腫瘍浸潤のレベルの相関を解析する。また、免疫抑制関連遺伝子または免疫促進関連遺伝子の発現変動との相関を解析する。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

主として検体集積にかかる通信費、運搬費。また、免疫組織学的評価に使用する抗FoxP3 抗体、TAM の腫瘍内浸潤評価のための抗CD68 抗体、抗CD3 抗体、RNA 発現解析のための市販キットなどの購入費として使用する予定である。

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Published: 2013-07-10  

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