2012 Fiscal Year Annual Research Report
SUMO化―脱SUMO化による腎尿細管トランスポーターの新規機能調節機序
Project/Area Number |
23659447
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Research Institution | Dokkyo Medical University |
Principal Investigator |
安西 尚彦 獨協医科大学, 医学部, 教授 (70276054)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
児嶋 修一 獨協医科大学, 医学部, 准教授 (60178267)
林 啓太朗 獨協医科大学, 医学部, 准教授 (10323106)
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Keywords | トランスポーター / 翻訳後修飾 / 腎臓 |
Research Abstract |
SUMO(Small ubiquitin-like protein)はユビキチン様蛋白質の一つで、ユビキチン化と同様な修飾システム(E1, E2, E3)により様々な蛋白質と共有結合し、翻訳後修飾システムとして働く。研究代表者はこれまでに腎尿細管トランスポーターPEPT2とSUMO-1とSUMO化結合酵素E2であるUbc9との結合、およびアミノ酸トランスポーターTAT1とSUMO-1およびE3リガーゼのPIASとの結合を見出している。本研究はSUMO化―脱SUMO化による新しいトランスポーター輸送制御機構およびPDZ結合との拮抗作用の分子機序の解明を目的とする。 今年度では昨年度の成果を元に、1. SUMO化関連タンパク質と腎尿細管トランスポーターPEPT2/TAT1との結合の分子機序の解明、を引き続き進めると同時に、2. PEPT2/TAT1の細胞内C末端を介するPDZ相互作用のSUMO化制御機序に対する影響」について以下の検討を行った。 1. トランスポーターPEPT2/TAT1の細胞内C末端領域におけるSUMO化部位の同定:PEPT2およびTAT1の細胞内C末端領域にあるψKXD/E(ψは疎水性アミノ酸)というSUMO化のコンセンサス配列がSUMO化関連タンパク質との結合に必須でるかを調べるため、同部位のLysの部位指定突然変異体を用いて、酵母Two-hybrid法による検討を行った結果、同部位の変異体では結合が失われることを見出し、同部位が結合に関与することが明らかにされた。 2. SUMO化関連タンパク質のPEPT2及びTAT1の細胞内局在変化の観察:GFP融合PEPT2及びTAT1タンパク質発現ベクターの構築後、同ベクターの哺乳類発現細胞MDCKへのトランスフェクションを行った結果、細胞内TAT1蛋白質は基底側膜に発現することを共焦点レーザー顕微鏡により確認した。
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[Journal Article] A role for the organic anion transporter OAT3 in renal creatinine secretion in mice.2012
Author(s)
Vallon V, Eraly SA, Rao SR, Gerasimova M, Rose M, Nagle M, Anzai N, Smith T, Sharma K, Nigam SK, Rieg T.
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Journal Title
Am J Physiol Renal Physiol
Volume: 302巻
Pages: 1293-1299
DOI
Peer Reviewed
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