2012 Fiscal Year Annual Research Report
Ａβオリゴマーカルシウムチャンネルに着目したアルツハイマー病神経変性機構の探索
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23659449
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| Research Institution | Hirosaki University |
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Principal Investigator |
松原 悦朗 弘前大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (70219468)
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| Keywords | Aβオリゴマー / カルシウム |
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| Research Abstract |
前年度に得られた知見をアルツハイマー病患者脳の二大病理変化である老人斑と神経原線維変化を再現するアルツハイマー病モデルマウス(3x-AD Tg)から調整した培養神経細胞で再評価した。3x-AD Tg由来神経細胞はPS1変異に起因した細胞内カルシウム代謝異常を有するが、既存のカルシウムチャンネル阻害薬では細胞内カルシウム濃度の制御不能で、細胞死も抑制できなかった。Aβオリゴマー投与下では細胞内カルシウム濃度の著明な増加と細胞死が観察されたが、既存のカルシウムチャンネル阻害薬効果は認めぬが、Aβオリゴマー特異的抗体の存在下では両者の顕著な抑制が可能であった。この結果はAβオリゴマーにより惹起される細胞内カルシウム濃度増加は、細胞内でなく細胞外由来であり、Aβオリゴマー依存性変化であることを示している。昨年度得られた結果と総合し、Aβオリゴマー自体がカルシウム流入をきたす神経細胞膜障害を惹起することで、神経毒性を発揮すると推測された。我々の開発したAβオリゴマー特異的抗体の新規薬理作用として重要な知見と考えられた。
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