2012 Fiscal Year Annual Research Report
非妊娠時におけるセロトニンを介した膵β細胞増殖制御の可能性の探索
Project/Area Number |
23659472
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
綿田 裕孝 順天堂大学, 医学部, 教授 (60343480)
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Keywords | 糖尿病 / 膵β細胞 / セロトニン / 細胞増殖 |
Research Abstract |
妊娠期には、インスリン抵抗性の悪化に伴い、膵β細胞容量がごく短期間のうちに代償的肥大をきたす。申請者らは、この妊娠期の代償的膵β細胞量増加に中心的な役割をはたすメカニズムとして、セロトニン産生を介する膵β細胞増殖機構を報告した(Kim H. et al Nat Med 16:804-808, 2010)。このシグナル経路が、妊娠時以外で機能することは、今まで報告されていないが、この経路をいつでも自由に操ることができれば、2型糖尿病において認められる膵β細胞量の低下に対する有力な治療手段となりえるであろう。 申請者はRip(rat insulin promoter)-Creマウス(Magnusonらにより作成)では定常状態においても膵ラ氏島にセロトニンが高発現していることを見出した。一方、他のRip-Cre line (Herrera P. (University of Geneva)ら作製)やPDX-1-Cre line (Gu G.(Vanderbilt University)ら作製、このラインでも膵β細胞にCreが強発現する。)では、セロトニンの発現は認められなかった。したがって、現在、このlineにおけるCreのintegration siteを同定し、そのIntegration siteの近傍の遺伝子を同定し、セロトニンがこのラインで発現するメカニズムの解明にあたっている。。
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