2012 Fiscal Year Annual Research Report
肝星細胞の可視化と発現解析を可能とするBac-TRAPマウスを用いた血栓症の解析
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23659494
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Research Institution | 独立行政法人国立循環器病研究センター |
Principal Investigator |
宮田 敏行 独立行政法人国立循環器病研究センター, 研究所, 部長 (90183970)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
坂野 史明 独立行政法人国立循環器病研究センター, 研究所, 研究員 (00373514)
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Keywords | 血栓性血小板減少性紫斑病 / ADAMTS13 / 抗血栓性因子 / 肝星細胞 / トランスジェニックマウス |
Research Abstract |
本研究では、ロックフェラー大学のHeintz教授らが開発したBAC-TRAP法 (Cell, 2008)を用いて、肝星細胞を蛍光標識し、かつ細胞で翻訳中のmRNAのトランスクリプトーム解析を行う。Bac-TRAP法は、Bacterial artificial chromosome (Bac)を使ったトランスジェニックマウス作製の手法を用いて、EGFPで標識されたリボソームタンパク質L10aを細胞特異的に発現させ、その細胞で翻訳中のmRNAをEGFP抗体を用いて回収し、トランスクリプトーム解析(Translating ribosome affinity purification, TRAP)を行うというものである。私達は、この手法を肝星細胞に応用し、肝星細胞の研究および抗血栓因子ADAMTS13の研究を進める。 まず、ADAMTS13遺伝子のプロモーターを用いて、蛍光タンパク質GFPとリボソームタンパク質L10aの融合タンパク質EGFP-L10aが発現する、Adamts13-Bac-TRAPトランスジェニックマウスを作製した。次いで、EGFP-L10aが8コピー入っているBac-TRAPマウスの肝臓および腎臓のホモジネートをウエスタンブロットし、融合タンパク質EGFP-L10aの発現を確認した。このBac-TRAPマウスの肝臓切片を抗GFP抗体で染色し、類洞壁の星細胞と思われる細胞の染色を観察した。ADAMTS13は肝星細胞に加え、腎臓足細胞、糸球体内皮細胞、脳グリア細胞でも発現すると報告されている。そこで、このマウスの脳と腎での発現を調べたが、特異的な染色は得られなかった。
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[Journal Article] ADAMTS13 safeguards the myocardium in a mouse model of acute myocardial infarction.2012
Author(s)
Doi M, Matsui H, Takeda Y, Saito Y, Takeda M, Matsunari Y, Nishio K, Shima M, Banno F, Akiyama M, Kokame K, Miyata T, Sugimoto M
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Journal Title
Thromb Haemost
Volume: 108
Pages: 1236-1238
DOI
Peer Reviewed
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