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2011 Fiscal Year Research-status Report

RI標識後に抗体へ導入可能な新規キレート剤の開発と汎用的な標識抗体作製法の構築

Research Project

Project/Area Number 23659578
Research InstitutionChiba University

Principal Investigator

花岡 宏史  千葉大学, 薬学研究科(研究院), 助教 (50361390)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 山下 光明  高崎健康福祉大学, 薬学部, 助教 (20433641)
Project Period (FY) 2011-04-28 – 2013-03-31
Keywords抗体 / 有機化学 / 放射性同位元素
Research Abstract

抗体に放射性同位元素(RI)を結合させた『RI標識抗体』は標的分子に対して高い親和性を有し、がんに選択的に集積することから、特異度の高い診断、副作用の少ない治療が期待できる。しかし抗体をRI標識するためには抗体へのキレート剤の導入が必要であり、それが大きな障壁となり研究開発が進んでいない。そこで申請者は、抗体自体に修飾を加えることなく、簡便にRI標識することが可能な手法が有用であると考え、RI標識後に抗体に導入可能な新規キレート剤の開発とそれを用いた新規標識抗体作製法を構築することを計画した。本年度は、新規キレート剤として抗体と速やかに反応することが知られている官能基を合成し、その後DOTAと結合することで新規キレート剤を得た。得られたキレート剤の111In標識を行ったところ、、キレート剤にわずかに不純物が混入していると標識が大きく妨げられることから、キレート剤を高度に精製する必要があることが明らかとなった。キレート剤を精製後、pH5、100℃で標識することで高収率で標識体が得られた。標識濃度としてもある程度の低濃度で標識することが可能であった。低濃度で標識することは、その後の抗体との反応において使用する抗体の量を少なくするために非常に重要であり、低濃度で標識できたことは、本キレート剤が抗体を簡便に標識する試薬として有用である可能性を示すものである。また標識時に加熱することが可能であるということから、キレート部位を置換することにより、診断用RIへの展開も容易であると考えられる。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

新規キレート剤が高純度でないと標識率が高くならないことが明らかとなり、高度に精製する必要があったため、当初の予定よりもやや遅れてしまった。

Strategy for Future Research Activity

今後は、実際にキレート剤標識体と抗体との結合実験を行う。キレート剤に対してどのくらいの当量の抗体を入れると結合率が高くなるかを検討する。また診断用のRIである64Cuキレート剤を導入した新規キレート剤についても同様に検討を行う。さらに抗体との結合部位として新たな結合様式をもつ置換基を導入した新規キレート剤の開発、評価を行う。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

標識した新規キレート剤と抗体との結合実験を行うために試薬およびRIを購入する。また本年度は本方法により作製したRI標識抗体と従来法により作製したRI標識抗体の体内動態を比較するために細胞培養用の試薬・器具およびマウスを購入する。新規キレート剤の合成は共同研究者の山下が行い、そのための試薬やガラス器具を購入する。

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Published: 2013-07-10  

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