2013 Fiscal Year Annual Research Report
アルツハイマー病画像診断を目指した保険診療機MRIを用いた老人斑検出法の研究
Project/Area Number |
23659591
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
米田 哲也 熊本大学, 大学院生命科学研究部, 准教授 (20305022)
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Keywords | アルツハイマー病 / 老人斑検出 / 認知症 / MRI / 位相画像 / 非侵襲検査 |
Research Abstract |
これまでの研究の結果、3TMRIを用いた信号検出のためには、2DMS法で撮像し、ある程度のスライス厚で、信号を増強して画像取得が望ましいとの結論に至った。そこで本年度は本格的に大学病院にて、神経精神科と放射線科の協力を仰ぎ、患者群と健常群の撮像を行った。ただし、2DMSのみでは、信号の連続性や形状評価が難しいといった難点が予測されるため、同時に3DFFEによる画像取得も行うことにした。 健常例をもちいて、撮像パラメタの最適化を行い、2DMSでは撮像時間は約3分半程度とした。この撮像時間に関して臨床現場からは、認知症患者の動きを考えると、きわめて現実的な時間であると評価が高かった。患者群は50代から80代までを対象にし、男女は区分しなかった。ただし、一例だけ若年性アルツハイマー病と診断された男性患者がいた。健常者は患者群に合わせて群を統一している。しかしながら、健常者群をリクルートが間に合わず、完全な紺とロール群は2例ときわめて少なく、現在も続けて撮像を行っているところである。観察対象部位は、最もアミロイド老人斑が集積することが報告されている後頭葉にした。 撮像とその後のPADRE処理の結果、後頭葉にすべての患者群で信号を観察することが出来たが、健常者群では明確な信号を観察できなかった。この結果から、設定したthresholdを含む再構成パラメタと2DMS撮像法の組み合わせで、十分患者群と健常群を区分することが可能であると考えられる。しかしながら、健常群のN数が少ないため、統計的な有意差を、信号面積、強度等から出すには至らなかったが、予備検討や群に入らないものも含めた場合、十分な有意差で区分が可能という結論に至った。ちなみに、いずれもMMSE scoreを取っており、信号面積とscoreとの相関も確認できた。
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Research Products
(8 results)
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[Journal Article] Parkinson’s disease: diagnostic potential of high-resolution phase difference enhanced MR imaging at 3 T2013
Author(s)
Shingo Kakeda, Yukunori Korogi, Tetsuya Yoneda, Keita Watanabe, Junji Moriya, Yu Murakami, Toru Sato, Yasuhiro Hiai, Norihiro Ohnari, Satoru Ide, Kazumasa Okada, Takenori Uozumi, Sadatoshi Tsuji, Toshinori Hirai, Yasuyuki Yamashita
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Journal Title
European Radiology
Volume: 23
Pages: 1102-1111
DOI
Peer Reviewed
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