2012 Fiscal Year Annual Research Report
先天性代謝異常症及び凝固異常症に対する乳歯幹細胞を用いた肝再生療法の開発
Project/Area Number |
23659618
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
田口 智章 九州大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (20197247)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
野中 和明 九州大学, 歯学研究科(研究院), 教授 (90128067)
中山 功一 佐賀大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (50420609)
大賀 正一 九州大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (60233053)
山座 孝義 九州大学, 歯学研究科(研究院), 講師 (80304814)
山座 治義 九州大学, 歯学研究科(研究院), 講師 (30336151)
林田 真 九州大学, 大学病院, 助教 (70452761)
増本 幸二 筑波大学, 医学医療系, 教授 (20343329)
松浦 俊治 九州大学, 大学病院, 助教 (10532856)
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Keywords | 先天性代謝異常症 / 先天性凝固異常症 / 乳歯幹細胞 / 肝移植 / 再生医療 |
Research Abstract |
1) SHEDから肝細胞への分化誘導:ヒト乳歯歯髄を酵素処理することで細胞を分離し、付着性コロニーを形成させる事でMSCの一種であるSHEDを単離した。さらにSHEDに肝細胞増殖因子(hepatocyte growth factor, HGF)、oncostatin Mなどを含む肝細胞分化無血清培地でSHEDの肝細胞への分化誘導を促し、Step1からStep4の肝細胞-like cellへの分化に成功した。その細胞は培養液および免疫組織染色にて人アルブミンやVIII因子が検出できた。さらにこの肝細胞-like cellをペレットの底で培養しある程度の大きさを持つ球状の構造体sphereとして培養することに成功した。組織学的にも肝細胞に特有のコード状の配列がみられている。またこの細胞を四塩化炭素肝硬変マウスの脾臓に注射すると肝臓内の組織傷害部位に生着していることが確認できた。 2) SHEDの免疫寛容に関する研究:SHEDの表面マーカーをfluocytometryにてチェックしたところHLAの発現が低いことが判明した。 3) 立体的肝細胞構造体のサイズ、デザインの検討:培養肝細胞から球状の構造体sphereを作成、その状態でどれくらい生存が維持できるかを検討し、in vitroでの構造体内部に培養液が浸透できるような立体的デザインであるチューブ状の構造体を作成し、内側の細胞の生存率及びアンモニアやアルブミンの代謝などを指標に評価している。またsphere内部へ培養液が浸透しやすいように血管新生を促す目的で肝細胞に加えて内皮細胞を共培養している。 4) 移植適応疾患モデルでの検討:ウイルソン病モデルラットにSHEDから分化した肝細胞-like cellを脾臓に投与するとWilson病が発症しなかった。つまり先天性代謝疾患の治療に使える可能性が大である。
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Research Products
(16 results)
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[Journal Article] Relevance of HLA compatibility in living donor liver transplantation : the double-edged sword associated with the patient outcome2012
Author(s)
Uchiyama H,Kayashima H, Matomo R,Shirabe K, Yoshizumi T, Ikegami T, Soejima Y, Matsuura T, Taguchi T, Maehara Y,
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Journal Title
Clin Transplant
Volume: 26
Pages: E522-529
DOI
Peer Reviewed
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