2012 Fiscal Year Annual Research Report
仮説「血液凝固・IFNγ・PAI-1は肝線維化・発癌機構を制御する」の提唱と検証
Project/Area Number |
23659660
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Research Institution | Hyogo Medical University |
Principal Investigator |
藤元 治朗 兵庫医科大学, 医学部, 教授 (90199373)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
飯室 勇二 兵庫医科大学, 医学部, 教授 (30252018)
平野 公通 兵庫医科大学, 医学部, 講師 (90340968)
宇山 直樹 兵庫医科大学, 医学部, 研究生(研究員) (70402873)
中西 憲司 兵庫医科大学, 医学部, 教授 (60172350)
西口 修平 兵庫医科大学, 医学部, 教授 (10192246)
善本 知広 兵庫医科大学, 医学部, 教授 (60241171)
近藤 祐一 兵庫医科大学, 医学部, 助教 (70567213)
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Keywords | 国際情報交換(米国) / 肝線維化 / IFN-γ / PAI-1 / tPA |
Research Abstract |
*仮説「血液凝固・IFNγ・PAI-1は肝線維化・発癌機構を制御する」の提唱と検証を目的とし、研究を行った。 平成24年度は慢性期の肝線維化を調べるべく観察期間を延長し、かつ前年度の実験で肝線維化にPAI-1、tPAが関わっている可能性が示唆されたため、BDL後3週間での野生型マウスとPAI-1欠損マウスにおける肝障害、肝線維化を調べた。すると、BDL後、肝障害に関しては野生型マウスに比べ、PAI-1欠損マウスで軽減される傾向があった。また、肝線維化の程度もSirius-Red染色をもとに数値化を行い、PAI-1欠損マウスで有意に抑制される事がわかった。この時の遺伝子発現に関してはPAI-1欠損マウスでt-PAの発現が有意に抑制されたが、IFNγの発現に関しては差を認めなかった。PAI-1欠損マウスのtPA発現量自体は偽手術を行ったものとBDLを行ったもので差を認めなかった。 今回の実験結果をまとめると、BDL後3週間の時点で、野生型マウスでは肝線維化が起こったが、PAI-1欠損マウスは肝線維化が抑制された。この時PAI-1欠損マウスはtPAの発現が増加する事なく線維化が抑制され、IFNγの関与は少ないという事がわかった。そのメカニズムに関してはさらなる解析が必要である。
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