2012 Fiscal Year Annual Research Report
マイクロRNAを用いた心房細動発症機序の解明と新規治療法の確立
Project/Area Number |
23659668
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
倉谷 徹 大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 寄附講座教授 (90448035)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
澤 芳樹 大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (00243220)
宮川 繁 大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (70544237)
白川 幸俊 大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 寄附講座准教授 (20457013)
西 宏之 大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (00529208)
吉川 泰司 大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (40570594)
鳥飼 慶 大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (70364792)
金 啓和 大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), その他 (70532985)
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Keywords | 心房細動 / micro RNA / スタチン |
Research Abstract |
本研究の目的は、以下に示すとおりである。 1.心臓手術を施行する際に心房組織を採取し、以下の点を明らかにするA:miRNAをスクリーニングして心房線維化に関連するmiRNAを同定する。B:心房の病理組織学的検討を行い、心房線維化とmiRNAとの関連を検討する。2 スタチン製剤投与の有無で分類する前向きの無作為試験を行い、以下の点を検討する。A:スタチン製剤の術後心房細動の抑制効果とmiRNAの発現や抑制との関連。B:患者血漿から上記miRNAを同定し、その発現や抑制が発症予測に有用であるか評価する。3.イヌ心房細動実験モデルを用いて上記miRNAの抑制が心房細動抑制に有用か検討する。 上記1については、30例から心房組織を採取し、micro RNAを網羅的に解析microRNA-21および208bが心房細動患者の組織にて強く発現していることを明らかにした。また、心房組織の線維化との関連も存在することも新たに判明した。本成果は、心房細動に関するmicro RNAの新たな知見であり、学術的意義は大きく、今後の発展性が期待される。上記2に関しは、1の研究で得られた結果をもとに、miRNA-21にターゲットを絞り、スタチン内服患者と非内服患者間での心房組織の比較を行い、同時に血漿におけるmi-RNA-21レベルを測定し、これがターゲットになりうることを確認した。現在は観察研究として患者血漿における心房細動micro RNAの評価を行いつつ、スタチン投与による術後心房細動の発生における影響についての前向き試験に向け、準備中である。上記3に関しては、イヌ心房細動モデルを作成している段階であり、今後費用等の準備が整い次第、miRNA Antagomirを作成してmi RNA-21の心房細動抑制効果の有無につき大動物レベルでの効果を明らかにする方針である。
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