2011 Fiscal Year Research-status Report
脳血管障害研究の新展開【脳血管障害とCCNファミリー分子CYR61】
Project/Area Number |
23659686
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
伊達 勲 岡山大学, 医歯(薬)学総合研究科, 教授 (70236785)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
黒住 和彦 岡山大学, 医歯(薬)学総合研究科, 助教 (20509608)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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Keywords | CCNファミリー |
Research Abstract |
我々は、くも膜下出血後に生じる脳血管攣縮、動脈硬化による頭蓋内外血管狭窄症、あるいは脳卒中の主な原因のひとつである脳動脈瘤、難治性であるもやもや病(特定疾患)や脳動静脈奇形に対し、遺伝子治療や脳血管蛋白セラピーを世界に先駆け行ってきた。我々のラボではOV療法における腫瘍から分泌されるアンジオトームの変化に関する研究を行ってきたところ、血管新生因子cysteine-rich protein 61 (CYR61)の発現が有意に増加しているのを発見した。本年度は本研究のセットアップを下記のごとく行った。CYR61プラスミドはコラボレーターから供与をうけた。CYR61に対する効果的なshRNAを選別した。活性を抑えるCYR61を選別した。CYR61蛋白の至適濃度を確認した。(担当 伊達、黒住)
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
セットアップは大幅できたが、各モデルでのCYR61の発現解析ができていないため。
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Strategy for Future Research Activity |
1)脳血管攣縮モデル、動脈硬化ウサギモデル、もやもや病モデルにおいて、分泌蛋白CYR61の発現について調べる。(担当 伊達、黒住、杉生)2)In vivoにおいて、CYR61を強発現または抑制することにより、それぞれのモデルに対してどのような影響があたえられるかについて検討する。(担当 伊達、黒住、小野)3)頭蓋内動脈硬化の予防効果や動脈硬化病変の変化などについて検討をおこない、血管内皮細胞増殖因子(vascular endothelial growth factor; VEGF)と分泌蛋白CYR61をもやもや病モデルに投与し、血管新生の可能性についても検討する。(担当 伊達、黒住)
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
本研究に於いて発生する経費は、犬、ウサギ、猫、ラット、マウスの細胞の培養・維持、タンパク定量や免疫染色用の抗体やキットなど、研究に直結してくる消耗品が大半を占める。また、脳血管障害の分野は、神経科学の分野の中でも日進月歩の感があり、各種関連学会に参加して脳血管障害についての知識を最新のものに保つ必要があり、小額の旅費は必要である。
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Research Products
(63 results)