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2012 Fiscal Year Annual Research Report

II型コラーゲンとアグリカンの転写制御に関する研究

Research Project

Project/Area Number 23659713
Research InstitutionTokyo Medical and Dental University

Principal Investigator

篠村 多摩之  東京医科歯科大学, 医歯(薬)学総合研究科, 准教授 (70206118)

Keywords軟骨 / II型コラーゲン / エンハンサー / 転写制御
Research Abstract

平成24年度は、前年度に引き続き、まず軟骨細胞に於けるアグリカン遺伝子の発現レベルをコントロールしているエンハンサーの有無について解析を進めた。その結果、今まで知られていなかった新たなエンハンサー配列の存在を明らかにすることができた。しかも、本研究を通して明らかにしたII型コラーゲンおよびアグリカンの両エンハンサーは、いずれも従来から知られているSox 9結合性のエンハンサー配列と協調的に働き、それぞれの遺伝子の転写活性を数十から数百倍に促進することが解った。こうした新たな情報は、軟骨組織の特徴である豊富な細胞外基質の産生をコントロールする上で欠かせないものであり、その意義は非常に大きい。更に、変形性関節症を初めとする軟骨組織の病態は、多くの場合、細胞外基質の分解を伴う。そしてその結果引き起こされる細胞外基質の減少は、組織変性を更に加速させる原因となっている。従って、細胞外基質の産生を亢進させることは、組織を再生させる上で必要不可欠のステップであり、この点に於いて、軟骨組織の主成分であるII型コラーゲンとアグリカンの転写レベルを制御しているメカニズムの一端を明らかできたことは、軟骨組織の修復・再生に向けた今後の研究にとって、非常に重要なものであると確信している。尚、本研究で明らかにした2つのエンハンサー配列には、相同性が全く見られない。このことから、それぞれのエンハンサーに結合する転写因子に違いがあるのかも知れない。転写因子の解析については、当初の予定より遅れてはいるが、現在II型コラーゲンのエンハンサーに結合する転写因子の探索を進めているところである。

  • Research Products

    (3 results)

All 2013 2012

All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results) Presentation (2 results)

  • [Journal Article] A newly identified enhancer element responsible for type II collagen gene expression2012

    • Author(s)
      Tamayuki Shinomura
    • Journal Title

      J. Biochem.

      Volume: 152 Pages: 565-575

    • DOI

      10.1093/jb/mvs110

    • Peer Reviewed
  • [Presentation] アグリカンの高レベル発現に必要な新たなエンハンサー配列2013

    • Author(s)
      池田裕一
    • Organizer
      日本軟骨代謝学会
    • Place of Presentation
      大阪
    • Year and Date
      20130301-20130302
  • [Presentation] アグリカンの高レベルな発現には特別なエンハンサーが必要らしい2012

    • Author(s)
      池田裕一
    • Organizer
      日本結合組織学会
    • Place of Presentation
      東京
    • Year and Date
      20120607-20120608

URL: 

Published: 2014-07-24  

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