2013 Fiscal Year Research-status Report
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23659748
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Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
Principal Investigator |
佐和 貞治 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (10206013)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
池川 雅哉 同志社大学, 生命科学, 教授 (60381943)
橋本 悟 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (90167578)
松山 広樹 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), その他 (80515289)
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Keywords | 肺上皮被覆液 / プロテオミクス / 気管支鏡下マイクロサンプリング法 / 急性呼吸窮迫症候群 / マススペクトロメトリー |
Research Abstract |
ヒトの肺上皮を覆う上皮被覆液 (epithelial lining fluid, ELF)を対象に、液体クロマトグラフィー-マススペクトロメトリー(LC-MS)を用いた網羅的かつ定量的なプロテオーム解析を確立する。ELFの採取方法には、従来の一般的な採取方法である気管支洗浄法(Bronchoalveolar lavage, BAL)との比較において、より非侵襲的で経時的な採取が可能な気管支鏡下マイクロサンプリング法(Bronchoscopic microsampling, BMS)を用いることを骨格とする。生理的な状態や、急性肺障害(成人呼吸緊迫症候群[ARDS]、肺炎など)などの病的状態におけるELFプロテオーム・プロフィールを網羅的に捉え、疾患ベースでの診断学や病態把握・予後改善に関わるバイオマーカー探索や治療の効果判定に応用できるように探求した。これまで、ELF採取サンプルの処理、LC-MS解析の方法、さらには実際のデータ分析のための解析ソフトの開発を達成した。今後、これらの技術をさらに応用して、各種の肺疾患の病態解明に繋げられると考える。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
解析ソフトウェアの開発は完了した。サンプリング法や処理法についても確立した。実際の検体採取と分析については当初より遅れが生じている。
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Strategy for Future Research Activity |
これまで確立したELFのプロテオミクス解析技術をさらに応用して、各種の肺疾患の病態解明に繋げられると考える。疾患群を群分けして、経時的なタイミングで連続サンプリングを行うことで、病態変化と治療介入の影響等を解析し、致死的な疾患の予後改善に繋げる。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
分析機器の調整が予想以上に困難であり、検体分析に遅れが生じた。 当初の計画を一年延長することで、予定通りの計画が遂行できると考えている。予算を平成26年度に確保して、平静25年度の計画を一年遅れで実施する計画である。
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Research Products
(7 results)