2012 Fiscal Year Annual Research Report
気管チューブカフ管理を提言できる新規システムの構築
Project/Area Number |
23659750
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Research Institution | Tokyo Women's Medical University |
Principal Investigator |
森岡 宣伊 東京女子医科大学, 医学部, 講師 (60256518)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
尾崎 眞 東京女子医科大学, 医学部, 教授 (30160849)
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Keywords | 気管チューブ / 気道内圧 / カフ圧 / 気道管理 |
Research Abstract |
前年度までに圧力測定気管モデルの雛型は完成していた。このモデルの解決すべき課題は、①薄型圧力センサにより生じる初期ノイズの低減と均一化、②無次元圧力測定値をPa, mmHg等へ単位化するための方法であった。このモデルでは曲面に2重構造になっている薄型の平面センサを気管にみたてた円筒内面に貼りつけるため、センサの貼り付け方法により初期のノイズが異なっていた。ノイズが出にくく、また均等にノイズが生じるよう貼り付け方法を工夫し各試験毎にほぼ同様の弱い初期ノイズとなるようになった。無次元圧力測定値の単位化については、センサのキャリブレーション方法を検討した。専用のバルーンを用いて既知の圧力値でキャリブレーションすることにより、無次元圧力測定値は単位を伴って測定可能になった。これらの改良により、新たに静的な条件で気管チューブカフを膨張させた時に気管モデル内面に作用する圧力を測定した。このモデルを用いて、気管チューブカフの形状に着目し、3種類のカフ(通常型・大容量型・テーバー型)の形状の違いが静的にカフを膨張させた際に気管モデル壁に及ぼす圧力がどのように違うかを検討した。これまでにカフにより気管壁に作用する圧力を面で捉えて測定した発表は無く、本研究は臨床での気道管理や気管チューブの開発などに応用可能と考えられる。 これまでの研究成果は2013年6月に開催されるEuroanaesthesia 2013 Congressにて"Development of original tracheal model to measure tracheal wall pressure"として発表予定である。また、現在研究成果を纏め英文誌に投稿予定である
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Research Products
(2 results)