2011 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
23659756
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
吉村 耕治 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (40397542)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
今村 正明 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (20594237)
清水 洋祐 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (00542094)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2013-03-31
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Keywords | 夜尿症 / コホート / GWAS |
Research Abstract |
個別目標1) 既知の夜尿症関連遺伝子座のSNPについてTargetedアプローチにより責任候補遺伝子を同定する: チップ解析については現在解析手法を検討中であり、手法が確立されしだい解析を開始する予定である。個別目標2) 具体的な遺伝子異常が抽出されたものについて分子生物学的解析と共に、遺伝子改変マウス排尿行動解析などの機能解析を行う事で、候補遺伝子の機能的意義の証明を目指す:候補遺伝子、候補SNPの絞り込みがまだ終了していないため、本研究においての機能的解析は進行していない。一方、動物の排尿行動における日内リズムの消失が夜尿症を来す一因とも考えられるため、当研究と並行して、時計遺伝子に標的を絞り込んだ機能解析を行っている。その中で、主要な時計遺伝子Cry1/2 ダブルノックアウトマウスにおいて排尿行動における尿量、排尿間隔における日内変動が消失していること、さらには当科ですでに排尿行動に関連していると指摘しているconnexin43遺伝子が時計遺伝子の一つであるRev-erbaによって制御されていることを分子生物学的、および排尿行動解析の両方を用いて証明し、先日Nature communication誌への掲載が決定している(Negoro in press)。このことは、解析対象となる遺伝子が指摘し得た場合の機能解析に用いる手法が確立されていることを意味しており、解析対象となる遺伝子異常の抽出が待たれるところである。個別目標3)新たな候補遺伝子の存在の有無を検討する: 全コホートに対するGWASについては現在結果の解析方法を検討中であり、手法が確立でき次第解析を開始する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
現在、遺伝子が特定された後の機能解析の手法についてはほぼ確立されたと考えられる。しかし、チップ解析が遅れているため、機能解析に進めないのが現状である。そのため、解析結果が明らかとなった段階においては、解析手法に関して問題は生じないため、進行速度は大幅に向上できる物と考えている。また、当初の遺伝子抽出が今後の進行に大きな影響をおよぼすため、妥当性の証明など抽出に先立って行うべき事も多いと思われる。
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Strategy for Future Research Activity |
チップ解析の結果を待って遺伝子の機能解析に移る予定である。一方で、遺伝子の機能解析についてはその手法がほぼ確立できたため、いったん解析対象が明らかとなれば、今後の機能解析については問題なく遂行できるものと考えられる。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
チップ解析の結果を待って、1.in vitroにおける遺伝子機能解析2.目的遺伝子活性の上昇あるいは抑制された遺伝子改変マウスの作成に移る。そのため、1.では候補SNPの存在するエクソン領域の変異タンパク機能解析、あるいはプロモーター領域のプロモーター解析を多数の領域にわたり行う必要がある。2.では遺伝子改変マウス作成、維持および排尿行動記録自動解析器および記録紙の作成、管理などを行う必要があり、それらに必要な経費を計上する。
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Research Products
(3 results)