2011 Fiscal Year Research-status Report
眼表面感染性・炎症性疾患におけるシンデカンの役割の解明
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23659805
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
天野 史郎 東京大学, 医学部附属病院, 教授 (80193027)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2013-03-31
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Keywords | シンデカン / 眼表面 / 炎症 / 感染 |
Research Abstract |
角膜感染症(細菌感染、真菌感染、アカントアメーバ感染など)、角膜炎症性疾患(自己免疫性浸潤、コンタクトレンズ装用に伴う炎症、重症ドライアイ疾患に伴う炎症等)、アレルギー性結膜炎(通年性、季節性、アトピー性など)など様々な角結膜疾患を有する患者の涙液中におけるシンデカンファミリーの増減を検討した。シンデカンの測定はそれぞれに対するモノクローナル抗体を用いたELISA法で行った。その結果、正常眼での涙液中のシンデカン4の濃度は3 ng/ml程度であり、炎症性疾患や感染性疾患ではその濃度が上昇している事がわかった。更に角膜移植や結膜弛緩症などの手術時に得られる角結膜検体を用いて、角膜感染症、角膜炎症性疾患、アレルギー性結膜炎など様々な角結膜疾患時の眼表面におけるシンデカンファミリー発現の増減を検討した。その結果、角膜上皮再表層にシンデカン1,4の発現が認められた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成23年度に予定していた、角膜感染症(細菌感染、真菌感染、アカントアメーバ感染など)、角膜炎症性疾患(自己免疫性浸潤、コンタクトレンズ装用に伴う炎症、重症ドライアイ疾患に伴う炎症等)、アレルギー性結膜炎(通年性、季節性、アトピー性など)など様々な角結膜疾患を有する患者の涙液中におけるシンデカンファミリーの増減の検討、角膜移植や結膜弛緩症などの手術時に得られる角結膜検体を用いた角膜感染症、角膜炎症性疾患、アレルギー性結膜炎など様々な角結膜疾患時の眼表面におけるシンデカンファミリー発現の増減を検討を実行できており、おおむね順調に進展していると考えられる。
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Strategy for Future Research Activity |
平成24年度には、さらに多くの症例において涙液や角結膜検体におけるシンデカンファミリーの定量的測定を行う。また眼表面の感染性・炎症性疾患を有する患者の涙液、角結膜炎体に加えて、血清の採取を行い、血清内のシンデカンファミリーや好中球量の定量を行い、涙液や角結膜検体内におけるシンデカンファミリーのレベルとの相関を検討したり、正常例との比較をしたりする。またシンデカン4ノックアウトマウスにおける角膜創傷治癒モデルの検討を行う。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
平成24年度の研究費は、涙液中のシンデカンの定量をするためのELISAキットに40万円、シンデカン4ノックアウトマウスの輸送費、飼育費に30万円、その他の実験器具などの消耗品に30万円を予定している。
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