2013 Fiscal Year Annual Research Report
食道閉鎖症モデルの作成および再生医療を応用した食道再建術の開発
Project/Area Number |
23659824
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Research Institution | Jichi Medical University |
Principal Investigator |
小野 滋 自治医科大学, 医学部, 准教授 (00315962)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐々木 康成 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), その他 (30405253)
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Keywords | 食道閉鎖症 / 動物モデル / レチノイン酸 |
Research Abstract |
【目的】レチノイン酸の過剰投与によるウサギ食道閉鎖モデルの作成を試みた。 【方法】異なる妊娠日数(10~14日目)の雌ウサギに過剰のレチノイン酸を経口で単回投与し、妊娠満期に帝王切開により胎仔摘出した。胎仔を開胸、開腹し、食道閉鎖症、気管食道瘻の有無を検索した。妊娠ウサギは、5~8月齢のNZW雌ウサギを交配後8日目以降で入手した。レチノイン酸は、オールトランスレチノイン酸、13-シスレチノイン酸を投与量を変えて用いた。 【結果】それぞれ異なる妊娠日数、薬剤投与量で、9匹にオールトランスレチノイン酸40, 80, 120mg/kg、3匹に13-シスレチノイン酸20mg/kgを単回投与した。妊娠率は8/12(66.7%)、薬剤投与直後に原因不明で死亡した母獣1匹あり、7匹の母獣から1匹あたり5~12匹の胎仔を摘出した。オールトランスレチノイン酸120mg/kgを投与した母獣に2匹の胎仔溶解を認めたが、他の胎仔には外表奇形や食道閉鎖を認めなかった。 【まとめ】レチノイン酸は、今回の実験結果からは単回投与では明らかな奇形を得られなかった。今後、より少量の薬剤の連日投与での奇形発生について研究を進めていく。
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