2012 Fiscal Year Research-status Report
生体吸収性ハイドロゲル粒子混合細胞集合体を用いた三次元培養による軟骨再生法
Project/Area Number |
23659831
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
河合 勝也 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (90273458)
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Keywords | 再生医学 |
Research Abstract |
ウサギ軟骨細胞からなる細胞集合体中での軟骨細胞活性の向上と軟骨分化を促進させるために、ハイドロゲル粒子を混合した細胞集合体を作成した。in vitroにおいて軟骨細胞単独集合体に比べ、ハイドロゲル混合の細胞集合体では、細胞の長期生存およびグリコサミノグリカンの生産量増加を認めた。ハイドロゲルの混合がin vitroでの軟骨細胞の活性および軟骨分化を促進させることが確認できたため、in vivoの実験を行った。軟骨細胞単独集合体およびハイドロゲル混合軟骨細胞集合体をin vitroで作成し、作成した集合体をそれぞれヌードマウス皮下に移植した。移植1か月後にサンプルを回収。ハイドロゲル混合軟骨細胞集合体を用いた群において有意に軟骨形成を認めた。今後形成された軟骨の質、ハイドロゲル混合の有効性のメカニズムについて検討する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
In vitro, in vivoでのウサギ軟骨細胞を用いたハイドロゲル混合細胞集合体の有効性を示す結果が得られた。今後、形成された軟骨の評価やメカニズムの検討は必要であるが、研究実施計画におおむね沿った形で実行できていると考える。
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Strategy for Future Research Activity |
ハイドロゲル混合細胞集合体から形成された軟骨の評価およびハイドロゲルの有効性に対するメカニズムを検討する。また免疫不全動物ではなく自家移植における有効性も検討する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
使用する細胞のドナーとなる動物、またIn vivo実験で用いる動物の購入に主に用いる。また細胞培養や細胞集合体の評価に用いるための、生化学試薬や器具購入に用いる予定である。
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