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2011 Fiscal Year Research-status Report

肝斑の治療戦略を探るー肝斑培養皮膚モデルを用いてー

Research Project

Project/Area Number 23659837
Research InstitutionShowa University

Principal Investigator

渡辺 あずさ  昭和大学, 医学部, 助教 (20407571)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 加王 文祥  昭和大学, 医学部, 准教授 (10327893)
大久保 文雄  昭和大学, 医学部, 教授 (30223762)
Project Period (FY) 2011-04-28 – 2013-03-31
Keywords肝斑皮膚モデル
Research Abstract

本研究の目的はメラノサイトを導入したヒト皮膚モデルを組織工学、再生医療の手法を用いて改良して、肝斑の病態をシミュレーションしうる皮膚モデル作製に挑むことである。このヒト皮膚モデルは同質のものを大量に作ることが可能なので、動物やヒトでは通常出来ない分単位、時間単位での非常に短い時間ごとの標本採取や、現実には起き得ない過酷な条件下での治療効果の検討などに用いることができる。このモデルを用いて肝斑の治療法としてよく行われているレーザートーニング、Intense Pulsed Light (IPL)治療、ハイドロキノン、レチノイン酸、トラネキサム酸、ビタミンCの作用機序を探り、またその至適治療条件のスクリーニングを行う。これにより既存の治療法の効果の比較を行うことができるようになり、肝斑治療の標準的なプロトコールの確立、新たな治療法の開発、評価法の確立につなげる。本年度は肝斑皮膚モデルの作製法を確立するために、今までに確立した表皮内にメラノサイトを含む肝斑皮膚モデルを改良して、新たに真皮層内にもメラノサイトが落ち込んだ深在性肝斑皮膚モデルの作製法を確立した。これについては現在知的財産権の申請を視野に入れて発表の準備を行っている。さらにMTTアッセイ法による標本内の細胞数の計測と各種コラーゲン量の定量、各種メラニンの定量法を本実験の評価方法として確立するために現在実験を継続している。同時に光干渉断層画像診断装置(Optical Coherence Tomography:以下OCT)による評価法を確立することに注力したが、OCT機器の解像度が十分ではなくさらなる改良が必要となっている。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

肝斑皮膚モデルの作製法を確立するために、今までに確立した表皮内にメラノサイトを含む肝斑皮膚モデルを改良して、新たに真皮層内にもメラノサイトが落ち込んだ深在性肝斑皮膚モデルの作製法を確立した。これについては現在知的財産権の申請を視野に入れて発表の準備を行っている。さらにMTTアッセイ法による標本内の細胞数の計測と各種コラーゲン量の定量、各種メラニンの定量法を本実験の評価方法として確立するために現在実験を継続している。

Strategy for Future Research Activity

OCT機器の解像度の改善の目処が立ち、まもなく新しく改良された機器での実験が始められる見込みであるが、それまでの間は従来からの病理学的手法とは直接関係のない定量PCR法、RT-PCR法による各種増殖因子、各種コラーゲンの遺伝子発現評価法を確立する。それから再度OCTによる評価法を確立に挑戦する。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

本研究の目的はメラノサイトを導入したヒト皮膚モデルを組織工学、再生医療の手法を用いて改良して、肝斑の病態をシミュレーションしうる皮膚モデル作製に挑むことである。このモデルを用いて肝斑の治療法としてよく行われているレーザートーニング、Intense Pulsed Light (IPL)治療、ハイドロキノン、レチノイン酸、トラネキサム酸、ビタミンCの作用機序を探り、またその至適治療条件のスクリーニングを行い、肝斑治療の標準的なプロトコールの確立、新たな治療法の開発、評価法の確立につなげる。まず定量PCR法、RT-PCR法による各種増殖因子、各種コラーゲンの遺伝子発現評価法を確立する。次に作製したヒト皮膚モデルにレーザーやIPL治療は実際に標本に対して照射して培養を継続する。薬剤またはその阻害剤については培養液内に付加して培養を継続する。両者を併せて作用させることもある。これによって各種の肝斑治療を様々な条件で作用させ各治療法の至適条件を探る。

  • Research Products

    (2 results)

All 2012 2011

All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results) Presentation (1 results)

  • [Journal Article] 組織工学を用いて生体外で再構成された3次元皮膚代替物の進歩2012

    • Author(s)
      加王 文祥
    • Journal Title

      昭和医学会雑誌

      Volume: impress Pages: -

    • Peer Reviewed
  • [Presentation] 肝斑に対するレーザートーニング治療とメラノサイト含有人工皮膚モデルを用いたその作用機序の病理2011

    • Author(s)
      加王 文祥
    • Organizer
      第20回日本形成外科学会基礎学術集会
    • Place of Presentation
      ハイアットリージェンシー東京(東京都)
    • Year and Date
      2011-10-06

URL: 

Published: 2013-07-10  

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