2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
23659871
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
中村 渉 大阪大学, 歯学研究科(研究院), 特任准教授 (60372257)
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Keywords | 概日リズム / 視交叉上核 / 生体リズム / 体温 / in vivo 記録 |
Research Abstract |
本研究では、微小脳領域特異的温度多点測定系の構築により同時に複数の領域から連続的に脳温のサーカディアンリズムを記録することを目指すとともに、多様な生理機能リズムと時系列を比較することに重点を置いた。 マイクロサーミスタチップを針型サーミスタプローブに加工した。プローブ挿入時の脳組織損傷を最小限に抑えるためプローブの先端は500μm以下になるようデザインし脳の偏側(左側に固定)に複数のプローブを挿入することにより、多点同時計測を達成した。サーミスタチップで検知した電圧変動は、1分毎に既成のデータロガまたはA/Dボードを介したコンピュータに記録した。 作成した針型サーミスタプローブを用い自由行動マウスにおける微小脳領域脳温変動を測定した。今回の新規測定系の構築にあたって、ワイヤーに繋いだ実験動物(マウス)の電気活動長期連続記録についてストレスをかけることなく可能にする実験方法を応用し3週間にわたってきわめて安定した連続測定系を樹立することができた。。プローブ埴立手術後一定の回復期間をおくことで、マウス行動量は手術前と同等にまで回復し、行動のサーカディアンリズムパラメーターに術前術後の違いは生じなかった。 深部脳温の測定と共に、大脳皮質表層にプローブを挿入し、浅部脳温の測定が可能となった。深部、浅部の比較により多点測定系が完成した。
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Research Products
(9 results)