2013 Fiscal Year Annual Research Report
前骨転移ニッチ仮説に基づく癌の骨選択的転移メカニズムの解析
Project/Area Number |
23659883
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Research Institution | Matsumoto Dental University |
Principal Investigator |
平賀 徹 松本歯科大学, 歯学部, 准教授 (70322170)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
細矢 明宏 松本歯科大学, 歯学部, 講師 (70350824)
二宮 禎 松本歯科大学, 総合歯科医学研究所, 講師 (00360222)
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Keywords | 癌 / 骨転移 / 前転移ニッチ |
Research Abstract |
研究期間最終年度である本年度は、担癌状態における骨髄の構成変化と、癌の骨への選択的転移との関連を明らかにするために、担癌状態において骨髄内で著明に増加することが明らかにされたGr-1+/CD11b+細胞の腫瘍増殖に対する作用および骨転移に対する作用についてin vivoでの検討を行った。 1. Gr-1+/CD11b+細胞のin vivo腫瘍増殖に対する作用 骨髄からセルソーターにより単離したGr-1+/CD11b+細胞を腫瘍細胞とともにヌードマウスに接種し、腫瘍増殖に対する作用を検討した。その結果、正常マウスから単離したGr-1+/CD11b+細胞は、腫瘍増殖に影響を与えなかった。一方、担癌マウスから単離したGr-1+/CD11b+細胞は、腫瘍増殖を促進させる傾向を示した。 2. Gr-1+/CD11b+細胞の骨転移に対する作用 腫瘍細胞をあらかじめヌードマウス乳腺内に接種し、その4週後に再度、腫瘍細胞の左心室内移植を行うという方法を用い、Gr-1+/CD11b+細胞の骨転移に対する作用について検討を行った。その結果、乳腺部腫瘍の有無による骨転移形成の明らかな差異は認められなかった。1の実験から、担癌マウスの骨髄Gr-1+/CD11b+細胞には腫瘍増殖の促進作用が示唆されることから、本実験系ではGr-1+/CD11b+細胞以外の要素が関与した可能性が推測され、異なる系による検証が必要と思われる。
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[Presentation] 骨転移の基礎
Author(s)
平賀 徹
Organizer
第11回 日本臨床腫瘍学会学術集会
Place of Presentation
仙台国際センター(宮城県)
Invited
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