2012 Fiscal Year Annual Research Report
PLAG-免疫グロブリンキメラ蛋白による抗腫瘍免疫の誘導
Project/Area Number |
23659884
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Research Institution | Fukuoka Dental College |
Principal Investigator |
沢 禎彦 福岡歯科大学, 歯学部, 教授 (70271666)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
谷口 邦久 福岡歯科大学, 歯学部, 教授 (90105685)
敦賀 英知 福岡歯科大学, 歯学部, 准教授 (30295901)
加藤 幸成 山形大学, 医学部, 准教授 (00571811)
畠山 雄次 福岡歯科大学, 歯学部, 講師 (40302161)
岡 暁子 福岡歯科大学, 歯学部, 講師 (60452778)
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Keywords | 口腔扁平上皮癌 / ポドプラニン / 抗体 / 免疫療法 |
Research Abstract |
平成24年度はpodoplaninの血小板結合部位PLatelet AGgregation-stimulating domain(PLAG領域)を認識するラット抗ヒトpodoplanin抗体ならびに抗マウスpodoplanin抗体を新たに開発した(①ラット抗マウスpodoplanin抗体IgG2a(PMab-1)、②ラット抗ヒトpodoplanin抗体IgG2a(NZ-1.2)(MBL, Imgenex, Sigma, Milliporeで販売)。この抗体を用いた健常組織の免疫組織学的検索において、唾液腺筋上皮、神経周膜細胞、脈絡叢上皮、軟膜、また歯胚の上皮と象牙質形成期の象牙芽細胞がpodoplaninを発現することが明らかとなった。そこでC57BL/6マウスに抗podoplanin抗体PMab-1を尾静脈投与、あるいはPLAG含有podoplaninペプチド断片を腹腔投与して免疫したところ、podoplanin発現器官における組織障害は観察されなかった。さらにpodoplaninペプチド免疫C57BL/6マウスでは、マウスメラノーマB16-F10の皮下投与に対して増殖抑制効果が見られた。一方、抗ヒトpodoplanin抗体NZ-1.2は、podoplanin非発現ヒト口腔癌細胞株HSC3にヒトpodoplanin cDNA (AB127958) 組込みpcDNA3を導入して作製したpodoplanin発現性HSC3-PDPNの浸潤・増殖活性をin vitroで阻害し、またヌードマウス皮下に移植したHSC3-PDPNの増殖をin vivoで抑制したことから、podoplanin特異抗体およびペプチド断片による免疫療法の可能性が示唆された。
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Research Products
(24 results)