2012 Fiscal Year Annual Research Report
新たなリプログラミング法による組織幹細胞作製技術の適正化
Project/Area Number |
23659899
|
Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
窪木 拓男 岡山大学, 医歯(薬)学総合研究科, 教授 (00225195)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
園山 亘 岡山大学, 大学病院, 講師 (40325121)
大野 充昭 岡山大学, 医歯(薬)学総合研究科, 助教 (60613156)
内部 健太 岡山大学, 大学病院, 医員 (20584618)
|
Keywords | リプログラミング / 歯髄細胞 / 組織幹細胞 |
Research Abstract |
本研究は,組織前駆細胞から未分化組織幹細胞を作製する,全く新しい“リプログラミング”法の開発を目的とし,以下の計画を立てた.①リプログラミング候補因子の一次スクリーニング ②リプログラミング候補因子の二次スクリーニング ③同定した因子のリプログラミング能力の詳細な検討 昨年度,未分化組織幹細胞活性を示すSP細胞をHoechst 33342による核染色後,FACS ariaを用い分離し,no cording RNAの一つであるmicro-RNAが組織の発生や分化を制御しているとの報告から,micro-RNAアレイにて網羅的に解析した.その結果, 未分化維持に関与しているであろうmiRNAが幾つか抽出された.今年度は昨年度絞り込んだmicro-RNAの二次スクリーニングを定量性RT-PCR法にて詳細に検討した.さらに,in sillico analysisにて一次スクリーニングにて抽出されたmicro-RNAに関連した遺伝子を詳細に解析した.その結果,あるmicro-RNAが組織前駆細胞の未分化維持に関わっている可能性が示唆された.現在,そのmicro-RNAに関してノックイン・ノックダウンを行い,未分化維持に関与しているかをフローサイトメーターを用いた細胞膜表面抗原動態,細胞増殖能,細胞遊走能,およびコロニー形成能などを指標に詳細に解析を行なっており,大変期待できる結果を得ている.
|