2012 Fiscal Year Annual Research Report
歯肉間葉系幹細胞による象牙質硬組織の誘導・形成に関する挑戦的研究
Project/Area Number |
23659908
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
飯塚 正 北海道大学, 歯学研究科(研究院), 准教授 (80168062)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
滝田 裕子 北海道大学, 歯学研究科(研究院), 助教 (30125330)
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Keywords | 歯肉組織 / 間葉系幹細胞 |
Research Abstract |
本研究の目的は歯肉由来間葉系幹細胞から歯牙硬組織を誘導・形成させる新たな技法の確立を行うものである。すなわち、ラット歯肉組織から間葉系幹細胞マーカー(STRO-1)を用い幹細胞を分離、同定し、そのような細胞の硬組織形成能を以下の方法で探索した。 歯肉組織における間葉系幹細胞の分離、同定:4、6または16週齢のWistar Ratの歯肉組織を採取し、F-12 HAM培地を用い、分離した線維芽細胞様細胞を用いて、蛍光免疫染色によりSTRO-1の発現をまたウェスタンブロッティング法によりSTRO-1タンパクの発現を確認した。 幹細胞の多分化能の確認:分離した線維芽細胞様細胞を用いosteogenic differentiationならびにchondrogenic differentiationについて検索した。 その結果、Wistar Rat より採取した歯肉組織より間葉系細胞を分離、培養し、分離した線維芽細胞様細胞中に数は少ないもののSTRO-1抗体陽性細胞が認められまた、STRO-1タンパクの発現が認められた。さらに、osteogenic differentiationの検索より、このような細胞がAlizarin Red染色やOsteopontin免疫染色で陽性所見がみられ、骨様組織の形成が確認された。また、chondrogenic differentiationの検索においては、トルイジンブルーでメタクロマジーを示す軟骨様基質の形成が認められた。 以上本研究より、歯肉由来間葉系幹細胞の存在および硬組織形成能が明らかとなり、このような細胞から将来的には歯牙硬組織形成細胞への分化の可能性が示唆された。
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Research Products
(1 results)