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2012 Fiscal Year Annual Research Report

骨延長モデルを用いた幹細胞集積因子の機能解析

Research Project

Project/Area Number 23659915
Research InstitutionNagoya University

Principal Investigator

山本 朗仁  名古屋大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (50244083)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 日比 英晴  名古屋大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (90345885)
Keywords骨延長 / 血管内皮細胞 / 間葉系幹細胞 / 組織再生 / SDF-1 / MCP-1
Research Abstract

これまでの細胞移植をベースとした骨再生治療は、細胞採取時の侵襲、培養にかかる時間と、経費、細胞品質のメンテナンスなどの問題点を抱えており広く一般臨床に応用することは難しい。本研究では、整形外科、 口腔外科領域で行われる「生体内幹細胞の集積を応用した大型組織再生術・骨延長」のメカニズムを解明するとともに、骨延長の治癒過程を促進する新しい治療デバイスの開発を目的とし、細胞移植を伴わない組織再生療法の開発を目指した。骨延長期間の短縮、すなわち延長スピードを二倍に設定すると延長間隙の骨再生が抑制され、軟骨が形成される。このメカニズムは血管内皮細胞の集積障害であることを見いだした。血管内皮の集積促進、新生血管成熟促進因子であるSDF-1を含有したコラーゲンスキャホールドを延長間隙に注入すると、著しい骨再生効果を誘導することを見いだした。一方、SDF-1を投与した延長間隙では間葉系幹細胞の集積に大きな変化がなかった。間葉系幹細胞の集積因子のスクリーニングにてケモカインMCP-1が重要な役割を果たすことを見いだした。SDF-1とMCP-1は骨延長における組織再生に不可欠であった。しかしながらこの2種類のケモカインを含有したコラーゲンスキャホールドを投与した延長間隙には骨再生が得られないという結果が得られた。従来から、CCL2は主要な炎症促進因子として、炎症制御を目的とした臨床研究の標的因子である。今回の解析結果はCCL2の単純な過剰発現では骨再生効果が得られないことを示している。今後、多岐にわたるMCP-1の細胞集積効果をどのようにして制御するかが重要な課題となった。

  • Research Products

    (2 results)

All 2012

All Presentation (2 results)

  • [Presentation] 培養上清による組織再生/骨延長部の骨形成促進効果の検討2012

    • Author(s)
      安藤友二
    • Organizer
      第57回(社)日本口腔外科学会総会・学術大会
    • Place of Presentation
      横浜
    • Year and Date
      20121010-20121012
  • [Presentation] 培養上清による骨延長部の骨形成促進効果の検討2012

    • Author(s)
      安藤友二,山本朗仁, 藤尾正人,日比英晴,上田 実
    • Organizer
      第33回日本炎症・再生医学会
    • Place of Presentation
      福岡
    • Year and Date
      20120705-06

URL: 

Published: 2014-07-24  

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